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▼錦秋号

NEWS REPORT

研究を通して社会に貢献

早稲田発の研究報告が続々

世界初 ナノ絆創膏の医用応用に成功

膜厚75nm(ナノメートル)程度は市販絆創膏の10万分の1

 理工学術院の武岡真司教授らのグループが、防衛医科大学校と共に、動物実験で天然多糖類を用いた高分子超薄膜(ナノシート)を外科手術用創傷被覆材(ナノ絆創膏)として医用応用することに世界で初めて成功。肺、胃など柔らかい生体組織の損傷にナノシートを貼付するだけで、くしゃみ程度の負荷でも安定に閉鎖できることを確認しました。ナノ絆創膏は外科手術の大幅な時間短縮を可能にし、さらには縫合が困難な内視鏡手術分野などにも大きく貢献することが期待されています。

先進電動マイクロバス、環境省策定事業に採択

実験中の「WEB」。来年はひと回り大きい車体が登場

 理工学術院の大聖泰弘教授、紙屋雄史教授のグループが環境総合研究センターで開発・実験中の先進電動マイクロバス「WEB(Waseda advanced Electricmicro Bus)」が、環境省の産学官連携環境先端技術普及モデル策定事業に採択され、来年、新車両の完成を待って埼玉県本庄市・熊谷市の公道で走行試験を実施することとなりました。WEBは、専用の「非接触充電装置」上に停車するとコード等の接続なしでも電磁誘導により急速充電ができ、二酸化炭素排出量や騒音・振動が少ないことが特長です。一般の人に乗車してもらいながら、性能を検証します。

医療ミスを減らせ!手術訓練装置を製品化

縫合手技の定量的評価が可能となった

 理工学術院の高西淳夫研究室が、文部科学省の知的クラスター創成事業「岐阜・大垣地域ロボティック先端医療クラスター」による助成を受けて㈱京都科学との共同研究により開発した手術訓練装置「縫合手技評価シミュレータ」が製品化されることとなりました。 ロボット技術を使用した同装置は、訓練者の縫合手技中、皮膚の変形がリアルタイムでグラフ表示され、動画も保存可能。皮膚にかかる力や手術時間等の情報を得られ、後で自分の学習状況を確認することができます。

現地センターでアンコール遺跡修復事業を紹介

遺跡修復の現場

 カンボジア・アンコール遺跡救済活動を行ってきた中川武理工学術院教授(日本国政府アンコール遺跡救済チーム団長)の研究グループは、8月6日、観光客などに同遺跡の歴史や寺院、現在の修復・研究事業を、写真パネルや実際に出土した遺物等と共に紹介する現地施設「バイヨン・インフォメーション・センター」を開設しました。 また、カンボジアの若い世代のための教育プログラムを作り、同センターを歴史や遺跡修復に関する情報の集積・発信基地として活用していく予定です。

介助なしでも楽々、新型車椅子ロボット

ベッドから向きを変えず、そのままおんぶの姿勢で

 高西淳夫理工学術院教授が理事を務め、本学や九州大学などでつくる「ベーダ国際ロボット開発センター」が“座らない”新型車椅子「RODEM(ロデム)」を開発し、8月26日に本学先端生命医科学センターで試作品を公開しました。背もたれがなく車体後方から背負われる形で乗り込めるため、上半身を起こせる人であれば介助がなしでも乗り降りでき、操作も容易なことなどが特徴です。同センターはロデムを生産するパートナー企業を募っており、1年後をめどに量産を目指しています。