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NEWS REPORT

研究成果を社会に公開

成長する早稲田のロボットたち

グローバルCOE「グローバルロボットアカデミア」が「RTフロンティア」オープン

Vサインする情動表出ロボットEYE

 ロボット研究において世界最高水準を誇る本学が開発したロボットと地域の方々が触れ合える「RT(RobotTechnology)フロンティア」が5月21日、西早稲田キャンパス近くに開設されました。“人とRTの共生”を目標の1つとして掲げる「グローバルロボットアカデミア」の研究活動拠点として、一般の方が高齢者支援用やリハビリ支援用のロボットと実際に触れ合える場所を提供。そこからデータを取得するなどして、自立支援ロボットの研究開発に役立てていきます。

歩行支援機COSMAR

 オープニングセレモニーでは、拠点リーダーである藤江正克理工学術院教授が「ロボットは人の生活にどのようにフィッティングさせていくかが難しい。本屋に立ち寄るように多くの方に気軽に訪れてロボットに触ってもらい、卒直なご意見をいただきたい」と挨拶しました。

読み聞かせブック・リーダ・ロボット「二宮くん」

その姿は、薪を背負い本を読む二宮金次郎のよう

 北九州キャンバスにある大学院情報生産システム研究科の鎌田清一郎教授が、北九州工業高等専門学校 山内幸治准教授、上海交通大学 趙群飛教授・朱杰教授との海外連携プロジェクトにより開発した「二宮くん」。機械的な音声ではなく、子供のように、あるいはソフトに優しく、感情を入れて人に読み聞かせてあげたいという鎌田教授の想いから生まれました。「二宮くん」はまだ小学校低学年のため感情は豊かではありませんが、図書館での子供達や介護施設でのお年寄りへの読み聞かせの実現を目指しています。

 6月11日には、「ロボット産業マッチングフェア IN 北九州」で公開デモも行いました。