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▼3月号

NEWS REPORT

30年ぶり、東京で一夜一幕限りの上演

沖縄近現代の被差別を描く『人類館』

上演の様子

 12月16日、大隈講堂にて演劇集団「創造」による『人類館』が上演されました。

 1903年に大阪・天王寺で開催された内国勧業博覧会の「学術人類館」において、沖縄、朝鮮、アイヌ、高砂族、インド、マレー、ジャワ、アフリカの人々を、民族衣装姿でそれぞれの民族住居に住まわせ、これを展示と称して観客に観覧させた「人類館事件」。戯曲『人類館』は、この事件を題材に、1976年、知念正真氏が近現代の沖縄が経験した苦難の歴史をブラックユーモアを交えて“喜劇”として描き上げたものです。1978年には第22回岸田國士戯曲賞を受賞。この度、東京国立近代美術館「沖縄・プリズム1872-2008」展の一環として、同美術館と早稲田大学との共催で30年ぶりの上演となりました。