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キャンパスナウ

▼3月号

NEWS REPORT

平成20年度文部科学省グローバルCOE

『グローバル ロボット アカデミア』プログラム

 前号に引き続き、本年度文部科学省「グローバルCOE(Center Of Excellence)プログラム」に採択されたプログラムである『グローバル ロボット アカデミア』(拠点リーダー:藤江正克早稲田大学理工学術院教授)について紹介します。

早稲田のロボット研究

 本学は1970年に学科横断プロジェクトとしてWABOT(※)プログラムを開始して以来、人間形ロボットと医療・福祉・生活支援ロボットの教育研究拠点として、機械・情報・材料・環境の専門家が結集した世界にも類を見ない重層的な研究者集団を形成してきました。

 2003年度に採択された21世紀COEプログラム「超高齢社会における人とロボット技術の共生」では、手術支援ロボットなど医療・福祉分野ばかりでなく、要素技術と基礎理論でも国際的に評価される教育研究の成果を上げています。

(※)「WABOT」は、Waseda Robotの略称であり、「日本ロボット開発の父」と呼ばれた故加藤一郎理工学部教授により命名されました。

体系的ロボット学を構築

 我が国は超高齢社会に差し掛かり、医療・福祉や生活支援サービス分野へロボット技術(以下RT)を導入した新しい産業の誕生が大いに期待されていますが、未だその実現には至っていません。それと同時に、社会の様々な課題にRTを適用するには、実践的ノウハウの伝授と共に「学理」の裏付けが不可欠ですが、RTが諸工学の集積であるためその確立が十分ではなく、組織的な教育カリキュラムもないのが現状です。

 これを打破するため、本プログラムでは様々な生活シーンでの実問題に取り組む中で、これからの社会を支えるRTの原理と体系を明示的に抽出した『体系的ロボット学:M-Robotics(MethodicalRoboti cs)』の構築を目指します。

国際レベルの若手研究者を育成

 また、従来より学生を含む人材交流や共同研究等で連携してきた韓国最大のロボットプロジェクトCenter for Intelligent Robotics(略称:CIR)およびイタリアの聖アンナ大学院大学(略称:SSSA)との関係を引き続き強化して国際的な教育環境と教育プログラムを整備し、「高い学問知の構築力」と「実践的アイデアの創造力」を併せ持った「突破力」のある若手研究者を多数育成していきます。

 具体的には、博士後期課程の学生を対象とした特別カリキュラム「グローバルロボットアカデミアプログラム」の実施、学生の海外長期派遣、海外連携機関との国際サマースクールの共同開催やダブルディグリー制度の構築、経済的支援も含めた研究環境の整備、国際インターンシッププログラムによる多様なキャリアパスの提示などを計画しています。

体系的ロボット学のイメージ
人材育成計画のイメージ

※詳細は、同研究拠点ホームページ(http://www.rt-gcoe.waseda.ac.jp/japanese/)にてご覧ください。