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▼5月号

NEWS REPORT

自然と伝統と現代性を融合させた手法を高く評価

芸術学校校長の鈴木了二教授が日本芸術院賞(建築)受賞

 卓越した芸術作品を制作したとして、金刀比羅宮(香川県琴平町)における神殿ゾーンの諸施設を設計した早稲田大学芸術学校校長の鈴木了二教授が、『平成19年度 第64回日本芸術院賞』を受賞しました。

 受賞作品は、「金刀比羅宮(ことひらぐう)プロジェクト」(平成16年5月完成)。「こんぴらさん」の名で古くから信仰を集めている神社「金刀比羅宮」で、御本宮、三穂津姫社、絵馬堂などの古い建物と周辺の景観を保ちながら、神殿ゾーンなど既存の水平地盤を拡張。授与所・社務所・斎館(緑黛殿)等々を新たに建設し、日本古来の木造や溶接技術を駆使した鉄構造を組み合わせるなど、自然と伝統と現代性を融合させた設計手法が高い評価を受けました。

 鈴木教授は、「この受賞が、早稲田大学の培ってきた伝統ある芸術に些かなりとも力になるのなら、それに勝る喜びはありませんし、また切にそう願っています。」と喜びの声を述べています。

 授賞式は6月2日、東京・上野の日本芸術院会館で行われます。