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▼5月号

NEWS REPORT

人間共存ロボット TWENDY-ONEを開発

世界を驚愕させた最新鋭ロボット

菅野重樹研究室

 2007年11月27日、創造理工学部総合機械工学科の菅野重樹教授が率いるチームが、最新の人間共存ロボットTWENDY-ONEを発表しました。

 TWENDY-ONEは、1999年に開発されたWendyの技術をもとに、20社以上の企業連携により、約7年の年月をかけて開発されました。

学生リーダー 創造理工学研究科総合機械工学専攻 博士2年 菅岩泰亮さん

 人間共存ロボットとは、家事や介護など、人間と一緒に何らかの作業をすることを目指したロボットです。そのため、高い安全性や作業性が必要ですが、それを実現する技術は難しいと考えられていました。TWENDY-ONEは、人間の動きに合わせる機能や、複雑な動きをする指先の機能など、さまざまな最新技術が満載で、また、それらの技術を一体にまとめあげたシステムインテグレーションも高いレベルを実現しています。従来のロボットとは一線を画すものとして、世界に衝撃を与えました。

 実用化は、2015年に福祉施設の介護用ロボットとして導入されることを目標としています。菅野教授は今後の課題をこう述べています。

「TWENDY-ONEは、人間共存の評価実験が本格的にできる初めてのプロトタイプ。データを蓄積して、企業に提供することが課題です。一日も早く、世の中で役立つようにしたいですね」

TWENDY-ONE WEBサイト
http://twendyone.com/index.html

TWENDY-ONE 開発研究チームの皆さん

教授から一言

世界に誇れるロボットがまた1つ増えました。

創造理工学部 総合機械工学科 菅野重樹教授

7年の潜伏期間を経て、ついにTWENDYONEを世に出すことができました。これで、早稲田が世界に誇れるロボットがまた一つ増えました。現在、世界中から問い合わせが来ています。これはTWENDY-ONEのプロジェクトチームだけの成果ではなく、早稲田のロボット研究が常に一体となって連携し、努力してきた結果です。学生たちも学部・学科を越えて研究の輪を広げ、大きなパワーを発揮しています。この早稲田らしい横の連携が、大きな強みとなっています。

早稲田大学ロボット研究の歴史
  • 1970年:加藤一郎先生と白井克彦先生が雑談をしながら、お茶を入れてくれた人を見て、「人間を支援してくれるロボットを作ろう」と話が盛り上がり、ヒューマノイドロボットの研究に着手。
  • 1973年:世界初のヒューマノイドロボットWABOT-1を開発
  • 1984年:鍵盤楽器演奏ロボットWABOT-2を開発
  • 1996年:人間共存ロボットHadaly-2、2足歩行ロボットWABIANを開発
  • 1999年:Wendyを開発
  • 2000年:早稲田大学ヒューマノイド研究所を設立(TWENDY-ONE開発プロジェクトが極秘にスタート)
  • 2007年:TWENDY-ONEを発表