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キャンパスナウ

▼10月号

MISSION! 大学の仕事

教職員に与えられたさまざまなミッションと、早稲田大学の新しい動きをご紹介します。

学生の「文武両道」をサポート

早稲田スポーツ、ネクスト・ステップへ

体育部員の活動を支える、競技スポーツセンターの仕掛けとは?

体育部員2,300名の活動をサポート

毎年5月に開催されている体育表彰式・入部式の主催も当センターが行っています

 競技スポーツセンターの前身は、1952年に設立された体育局です。体育局は体育各部の統括と保健体育科目の授業運営、この二つの業務を主に行ってきましたが、2001年に策定された「21世紀の教育研究グランドデザインに関する理事会の基本的な考え方」に基づき、2003年に改組。体育各部の統括はその際に発足した競技スポーツセンターへ、保健体育科目の授業運営は2000年に設立したオープン教育センターに移管されました。これにより、当センターは体育各部強化に特化した機関として位置づけられ、早稲田スポーツの地位確立と向上の実現に努めています。

 業務内容としては、大学からの補助金や支援者からの寄付金などを中心とした財務管理業務から、運動施設の保守管理、寮における学生サポート、刊行物発行やホームページ管理、行事・式典の開催、その他、事故の対応業務に至るまで、多岐にわたっているのが特徴です。一言で言うならば「、学内外と体育各部をつなぐ窓口」になります。

 当センターは、戸山キャンパス35号館に本部を構えつつ、各部の練習場や寮のある東伏見キャンパスにもスタッフを配置。保健体育科目の授業運営のため、専任職員はオープン教育センターの職務と兼務しており、常勤嘱託と派遣職員を合わせて計16名が体育各部43部、約2,300名の部員の活動を支援しています。

主役である学生とともに歩む

 現在、大学全体で行っている取り組み「NEXT125」の一貫として、「早稲田スポーツのネクスト・ステップ」が打ち出されています。主な内容としては、一般学生へのスポーツ振興強化、スポーツを通じた社会貢献と国際交流、競技スポーツの振興強化、社会的リーダーとなる部員の育成、スポーツ振興を支える財政的基盤の強化です。当センターではこれらを軸に置いた取り組みを関係箇所と連携をとりながら行っていきます。

 その実施とともに、今年5月には体育各部員と共同で「早稲田アスリート宣言」を制定しました。これに則ることで、スポーツを通じて仲間を作り、対戦相手や審判、そして指導・支援してくれる方々を敬うというスポーツマンシップを醸成することで、早稲田スポーツの発展につなげていきます。主役である学生自らが制定にかかわったことは、今後自分たちの励みになるはずです。私たちはその意志を尊重していきたいと思います。

 一方では、当然ながら体育部員は社会においてはまだ学生という身分です。学外機関との交渉事なども全面的にバックアップし、本学が学生スポーツ界を常にリードする存在になれるよう、体育各部の活動を支えていきたいと思います。

早稲田スポーツ復興のために

 本学は、大隈重信初代総長による建学の理念として「文武両道」を掲げています。その理念のもと、長年にわたって学生たちは学問との両立を図りながらスポーツでも日本一の成績を目指し、近代の日本スポーツ界をリードしてきました。しかしながら、特に1990年代に入り、早稲田スポーツの競技実績が目立って低迷し、学内外から心配する声があがりました(一つの例として夏季オリンピックにおける早稲田大学在学・卒業生の出場者数に表れています(右の図を参照))。そこで1999年、理事会は、スポーツ振興協議会を発足させ早稲田スポーツ強化のために様々な支援策を打ち出しました。当センターはスポーツ振興協議会と連携をとり、スポーツ設備や国際試合への補助金の充実を図っています。

スタッフの皆さんは「学生の皆さんと直接接しながらサポートできるのが仕事のやりがい」と語ります

 また、2003年にはスポーツ科学部が設立されたことで、優秀な学生の確保や、スポーツトレーナー志望の学生による体育各部のサポートなども実現し、現在では徐々に早稲田スポーツの風格を取り戻しつつあります。

 さらに、部員一人ひとりがスポーツに打ち込むことができる環境を整えるために、当センターは、安全対策の強化を積極的に推進しています。具体的には、部員全員を対象とした血液検査や心電図検査の実施、救急救命講習の開催、けがの予防法・対処法についてのガイドブックの配布など、これまで各部に一任していたリスク管理をサポートしています。スポーツは強くなればなるほど、その活動が注目されるものです。体育各部の創部当初からの伝統である「自主・自律」の精神は大切にしながら、学生たちとともに歩む姿勢で取り組んでいきます。

若手職員に聞く

関口 貴仁さん(2年目)

スポーツを通じて社会貢献を

―担当業務は?
 保健体育科目の運営が主担当です(所管はオープン教育センター)。教員・教務補助に体育各部関係者も多く、運営を行う上で当センターや各部との連携は欠かせません。また、新規プロジェクトとしては部員管理データシステムや部員専用ポータルサイトの構築を諸先輩のお力添えの下で担当しています。

―仕事のやりがいは?
 当センターの活動を通じて、現役学生、関係各所教職員、校友、一般の早稲田ファンなど本学を担う様々な人々と接する機会に恵まれたことです。非常に勉強になります。早稲田スポーツは本学の精神を内外に示す支柱の一つですから、業務を通じてこの一助となりうるのは光栄なことと考えています。

―今後の目標は?
 グローバルな社会貢献を行う『WASEDA』の理念を少しでも実現することです。まずは学内外で信頼を得るよう配属された担当業務を確実に取り組みます。また当センターでスポーツを通じた社会貢献、学生教育に少しでも貢献できればと思います。

体育部員に聞く

中村 光一さん(早稲田大学応援部)

スポーツを通じて社会貢献を

―活動内容は?
 応援部は体育各部43部のうちの一つ。リーダー、チアリーダーズ、吹奏楽団の3部門で構成されており、各部の試合の応援や体育表彰式・入部式、大学の入学式・卒業式などのイベントを支援する活動をしています。7月に行われた競技スポーツセンター主催のオリンピック・パラリンピック出場学生選手の壮行会にも参加させていただき、センターとは最も深いかかわりがある部です。

―競技スポーツセンターはどのような存在?
 私たち体育各部を守ってくれる存在です。例えば、練習時には大きな声や音を出さざるを得ないことがあり、近隣住民の方々と交渉をしていただいています。私たちが活動できるのも、センターの皆さんのおかげ。なくてはならない存在です。

イベント・レポート
「オリンピック・パラリンピック出場学生壮行会」

7月17日、早稲田キャンパスにてオリンピック・パラリンピックの出場学生壮行会が行われました。これは競技スポーツセンターとして初めての試みです。当日は試験・補講期間にもかかわらず、多くの学生が集まってくれました。応援部から出場選手へのエールでは、選手と学生たちに一体感が生まれ、お互いがふれ合える貴重な機会となりました。