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キャンパスナウ

▼2016 盛夏号

Front Runner―活躍する若者―

学生生活のなかで身につけた視点や能力を活かして活躍している学生と若手校友をクローズアップして紹介するコーナー。
第10回は文学部3年の遠藤聡平さんと、すいな綜合会計事務所の下村和也さんにお話をうかがいました。

全国の大人に出会って、自分だけの日本地図を作りたい

略歴はこちらから

遠藤 聡平さん/文学部3年

「自分にとって、大学生活はモラトリアム期間です」と、いわゆる“意識高い系”の対極にいる自分を語る遠藤さん。でもそれは、思い悩んだ末の達観でもある。高校生の時は国際的に活躍するリーダーになることを思い描き、早稲田大学の国際教養学部を受験するも不合格。浪人中に、改めて自分が本当にやりたいことは何かを再考し、大人に言われるがまま、自分の意志がなかったことに気付いてリセットできたという。結果、1年次に基礎教育を経た後、2年次から自ら選んだコースに進んで専門性を磨く「1・3制カリキュラム」に惹かれ、文学部に進学。学びながらやりたいことを探す大学生活をスタートさせた。

鳥取県での地方インターンでは、そば打ち名人に二八そばの作り方を教えてもらいました

 そんな遠藤さんの大きな転機となったのは、入学して数カ月経った頃に目にした「このままでいいのかな、大学生活」と書かれた立て看板だった。それは社会連携推進室が主催する社会連携教育“IPPO(一歩)プログラム”「f umi dasu(踏み出す)ワークショップ」の開催案内。「大学が行っているプログラムなので安心感もあり、とりあえず参加してみようと思ったのが始まりでした」。それが突破口となる。地域で頑張っている人や中小企業の経営者の生き様に触れることで「他者とは何者か、自分とは何者なのか」に気づき、「生きることへの一体感を」を体感するプログラム「tsunagaru-chiikiru(地域る)」にも参加。新島村、岩見沢市(北海道)、富山市を訪問した。そのほか、鳥取県で地方インターンを経験したりと、課外活動に没頭。「訪問先のさまざまな立場の大人たちとの会話を通して、自分は世の中について何も知らないんだ、と気づいたことが大きな収穫。行動すれば必ず、何かを学べると分かったので、興味が湧いたことには何でも顔を出しています」。大学が提供するプログラムだけでなく、行動範囲を次々と広げ、社会への関心を高めていく遠藤さん。専攻も「社会の中の自分」を理解するために社会学を選んだ。「47都道府県を回って各県に知り合いをつくりたい。卒業するまでに、自分にしか作れない日本地図を作ることが目下の目標です」

 遠藤さんは、次世代のリーダーを育成する講座「大隈塾」にも参加しているが、必ずしもリーダーを目指している訳ではないという。「世の中、リーダーだけが偉いという風潮がありませんか。リーダーを支える人間も必要だし、どんな人もその人らしく生きることが認められる、そんな社会になったらいいと思っています」

 多様性に揉まれ、自主性が求められる早稲田大学に入学したからこそ、今の自分があると言う遠藤さん。人との出会いや学問を通じて、日々成長を続けている。

遠藤 聡平(えんどう・そうへい)さん/文学部3年

千葉県生まれ。2014年早稲田大学文学部に入学。2年次から社会学コースを専攻。普段は、家で本を読んだり、テレビを見たりとインドア派。その一方で、興味を持ったら何でもやってみる行動力も持ちあわせる。つい最近は、温泉に行きたいと思い立ち、ヒッチハイクで地元の千葉―草津間を往復。現在は早稲田キャンパス前の書店、成文堂でアルバイト中。