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キャンパスナウ

▼2016 新緑号

Front Runner―活躍する若者―

学生生活のなかで身につけた視点や能力を活かして活躍している学生をクローズアップして紹介するコーナー。
第9回は社会科学部2年のラビンコ タリア 寿美さんにお話をうかがいました。

日本のことを一つでも多く知り、卒業後の選択肢を増やしたい

略歴はこちらから

ラビンコ タリア 寿美さん/社会科学部(CJSP)1年

 外国の子どもたちが日本に興味を持つきっかけといえば、アニメ。ラビンコさんもその一人だ。テレビで放映されていた「NARUTO」が好きで、高校時代はハワイ沖縄センターでボランティアをしたり、日本のドラマを毎日見たりして、日本への思いを募らせた。当然、進学は日本への留学一本に絞り、親しい知人が通っていた早稲田大学を志望。日本独自の「知」と実践的経験を人文科学・自然科学・社会科学の諸学問分野から総合的に学ぶことのできる英語学位プログラム「CJSP(Contemporary JapaneseStudies Program)」に入学した。「日本のことを幅広く知りたいという私のニーズにぴったりのプログラムでした。期待通りの内容で、授業を楽しんでいます」と流暢な日本語で語る。半年間で印象に残っている授業は「Western Images: Mid 16th Century to Late 19th Century」。20世紀初めに来日した西洋人が日本の歴史にどのように影響を与えてきたかを学ぶ歴史の授業だ。「クラスの冒頭にさまざまな国出身の学生たちが日本の印象について議論しました。バックグラウンドは違っても、日本に対するイメージは意外と同じで、しかも、当時も今もあまり変わっていないことに興味を持ちました」

寮のメンバーに誘われ、ケーキづくりに参加「。みんなでおいしいケーキを一緒に食べられて、最高に楽しかった!」。日本人の友達ができたことは、うれしい出来事の一つ

 CJSPは、英語だけで学位を取得できる留学生向けのプログラムだが、社会科学部の日本語で行われる科目も受講することができる。ラビンコさんももう少し日本語に自信が付いたら、日本人学生と席を並べて日本語の授業を受け、もっと留学生活を充実させたいと意気込んでいる。

 日本での住まいは、中野の国際学生寮WISHだ。4人部屋のメンバーの国籍は、米国、韓国、日本。英語と日本語のミックスで会話を楽しみ、友情を育んでいる。WISHでは、寮生向けに平日の夜、SI(Social Intelligence)プログラムを開催。グループワークを通して、さまざまな国籍の寮生が議論を交わし、コミュニケーション力や論理的思考力、創造的課題解決力を身に付けることを狙いとしている。ラビンコさんも毎週参加し、この春には海外研修旅行にも参加。香港大学で「学生の就職活動を支えるサービス」というテーマで現地の学生にヒアリングを行い、提案内容を発表した。

 ラビンコさんは、日本にずっと関わり続けたいと、心に決めている。それがどんな形になるかは未知数だ。「残り3年半でもっと日本のことを知り、将来の選択肢を増やしたいですね。授業やSIプログラムだけでなく、サークルやアルバイトなどの課外活動も可能な限り経験し、日本人の友人も増やしたいです」。限られた日本での留学生活で大好きな日本をどこまで理解できるか、ラビンコさんの挑戦と行動は、加速している。

香港最終日にグループ発表を実施。グループ4名でヒアリング内容や考えをまとめ、互いに協力し合った結果、発表を成功させることができた

香港での最後の夜は発表メンバーと点心ディナーへ。翌日の発表を頑張れるようにたくさん食べて、たくさん笑って、香港での4日間を満喫した

ラビンコ タリア 寿美(らびんこ・たりあ・すみ)さん/社会科学部(CJSP)1年

米国・ハワイ生まれ。中学生のときに修学旅行で日本を訪問して以来、日本が大好きになり、高校生のときには沖縄の文化に親しむサークル「JAPOKI」で活動していた。日本をもっと知りたいという思いが高じて、CJSPの留学生として来日。WISHの寮生でもある。趣味は日本映画の鑑賞。