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キャンパスナウ

▼2015 新緑号

Front Runner―活躍する若者―

学生生活のなかで身につけた視点や能力を活かして活躍している学生と若手校友をクローズアップして紹介するコーナー。
第5回は政治経済学部4年の白石修一さんと、東京海上日動火災保険株式会社の安原美里さんにお話をうかがいました。

自分が面白いと感じたことに、ひたむきに

略歴はこちらから

白石 修一さん/政治経済学部4年

 「多様な人々が集まる早稲田には、面白いことがたくさん転がっているはず。それをどう楽しむかは自分次第―」。そんな期待に心を弾ませ入学した早稲田大学は毎日が刺激的だ。1年次の英語クラスは、入学時の語学テストを高く評価され、外国人留学生と帰国子女ばかりのディスカッション中心のクラス。その授業が面白かった。

 「“彼らに負けたくない!”という思いで、どうすれば自分の考えを端的に伝えることができるかに重点を置いて話すようになりました。発音は二の次。多様な留学生たちの中で揉まれた経験が、コミュニケーションに対する考え方の軸となっています」

 英語がさらに楽しくなり、片っ端から語学科目を履修した。中でもソジエ・内田先生の授業は面白く、興味のあった冷戦時代の西ドイツと米国の共産主義への考え方の違いについて英語でプレゼンし、高評価に思わずニヤリ。3年次からは経済など専門知識を英語で学ぶ授業を履修している。「昔から自分が面白いと感じたことをとことん掘り下げて考えることが得意でした。そうして追求するうちにどんどん世界が広がっていく過程にワクワクするんです」

 身近なテーマを扱い、その周辺へと対象範囲を広げながら多角的な視点で考える経済は、まさにうってつけの学問だ。

2014年9月、岩手県宮古市の代表的な景勝地である浄土ヶ浜にて。遊覧船の桟橋や船内でジャズを演奏

 3年次は経済波及効果を実証的に分析できる近藤康之ゼミを選択し、産業連関分析についての基礎知識を学ぶと同時に、3人一組で共同論文の執筆に打ち込んだ。テーマは「地域産業構造とゆるキャラの経済効果の関係」。せんとくん(奈良県)とくまモン(熊本県)の2体を選び、2県のGDPデータを集め、経済効果を比較・分析するのだが、これが簡単なようで難しい。2体とも平城遷都1300年記念事業や九州新幹線全線開通などイベントのために誕生し、相乗効果を発揮している。ではキャラ単体の経済効果はどうか? 分析すればするほど、新たな視点や課題が生じる。ゼミの時間内では終わらず、提出締切の直前は3号館のラウンジで追い込みをかけたほどだ。

 「きつかったけれど、細かいところまで比較・分析し、問題提起や分析結果を考える過程は面白かったです。ゼミを通して物事を深く考えるという自分の強みに気づき、実証的に分析する姿勢が身につきました。また、仲間と共に最善を尽くした結果として、この共同論文が“早稲田大学政治経済学会論文コンクール”で優秀賞を受賞。思いがけないご褒美をいただくこともできました。ゆるキャラという新規性のある魅力的なテーマを提案した桐野くん、数学的理論を完璧に組み立てた今岡さんの力が大きいです」

 すでに次の面白いテーマに向かって動き始めている。将来はお客様と深く関わり課題を解決するような仕事に就き、社会の役に立ちたいという白石さん。さまざまな社会課題を解決するため、ひたむきに取り組む姿が目に浮かぶ。

白石 修一(しらいし・しゅういち)さん/政治経済学部4年

神奈川県出身。2012年早稲田大学政治経済学部に入学。「ロッキーのテーマ」を演奏するため中学からトランペットを始める。早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブではバンドリーダーを務め、クラブ活動の一環で年に2~3回、岩手県宮古市に音楽を届ける活動をするほか、仕事としてさまざまな地域・団体でジャズを演奏。TOEICマニアで自己最高得点は975点。