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キャンパスナウ

▼2014 盛夏号

Front Runner―活躍する若者―

学生生活のなかで身につけた視点や能力を生かして活躍している学生と若手校友をクローズアップして紹介するコーナー。
第2回は人間科学部4年の田中美紗斗さんと、厚生労働省大臣官房総務課の坂本裕一さんにお話をうかがいました。

思い切って行動すれば、可能性は無限

略歴はこちらから

田中 美紗斗さん/人間科学部4年

 「多くの人が集まり、さまざまなチャンスがある早稲田なら、自分が積極的に動いた分だけ可能性は広がるはず。そう胸を躍らせて入学した早稲田は、期待以上にバラエティに富んだ人々との出会いをもたらし、新しい世界へとつないでくれました」。

 勉強に課外活動にと積極的に活動している田中さんだが、入学当初は授業に目的を見いだせず、想像と真逆の大学生活に悶々とした日々を過ごしていた。大学1年の冬、新潟の過疎地域でのボランティアで出会った仲間に誘われて始めた、地域密着・社会貢献型のビジネスリーダー育成を目的とした団体Enactus(エナクタス)での活動が、学生時代の運命を変えた。

 「これまでもボランティア活動はしていましたが、どこか限界を感じていました。そんな時に、ビジネスで社会課題を解決するソーシャル・ビジネスの存在を知り、目の前が開けた気がしたのです。“自分たちが世界を変える!”とさまざまな活動をしている世界39カ国から集まった学生や社会人と、想いを共有できる嬉しさとともに、世界の学生の課題解決能力に圧倒されました」。

 この活動を皮切りに、気になった人には連絡して会いに行くことが多くなった。日本の学生の課題解決能力育成に取り組む団体と交渉して活動を手伝い、カンボジアでは女性の社会支援も目的とした企業のマーケティング改善プロジェクトに参加。数多くの体験を通じて、“国際交流”と“環境・文化保全”を同時に考えるようになった。

日本代表として出場した“Enactus World Cup 2012”で民族衣装を着た39カ国の同志と交流

 ゼミでは環境管理計画学を専攻し、過疎地における移動販売ビジネスを通じて、高齢者と若者の持続可能なコミュニティ形成を目指したフィールドワークを行っている。その傍らで、ゼミを補強するための「戦略的環境研究」と、グローバルへの理解を深めるための「グローバル・リーダーシップ学」「英語と異文化理解」など3つの副専攻にも登録し、知的好奇心を満たすことにも貪欲だ。授業は興味のある内容を前提としているため、決して楽なものはない。「悩むこともあるけれど、基本的には“とりあえずやってみよう”と行動しています。時間だけはたくさんある学生なので(笑)。周りからはよくストイックだと言われます」。

 田中さんの夢は“人の心を動かすグローバル人材”になること。モノを売るにしても社会課題を改善するにしても、人の心を動かす必要性を感じ、外資系広告会社に就職を決めた。将来は社会の抱える複雑な課題解決を図る“ソーシャル・デザイン”も手掛けたいと考えている。これまでの活動が夢の裏付けとなっているため、就職活動では自らの想いを素直に語ることができたという。

 「やりたいことに出会うためには体験も必要です。私は、一歩踏み出したことでさまざまな人と巡り会い、多くの刺激を受け、将来の夢を見つけることができました」。

 目指す夢に向かって、これからも行動し続ける田中さんの可能性は無限だ。

田中 美紗斗(たなか・みさと)さん/人間科学部4年

東京生まれ。2011年早稲田大学人間科学部に入学。幼い頃からピアノ、水泳、英会話、吹奏楽部…と習い事に部活にと打ち込んできた。情報収集が好きで、時間ができると、ライターとして活躍している途上国のワクワク情報を発信する「トジョウエンジン」に載せるネタを探している。