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キャンパスナウ

▼2014 新緑号

Front Runner―活躍する若者―

学生生活のなかで身につけた視点や能力を生かして活躍している学生と若手校友をクローズアップして紹介するコーナー。初回は文化構想学部4年の大橋新さんと、花王株式会社人材開発部門の荒川真理子さんにお話をうかがいました。

略歴はこちらから

“わたし”の経験・言葉を通して伝えたい想い

荒川 真理子さん/花王株式会社人材開発部門 人材開発部 組織開発担当

 「人前で話すのが好き、早稲田が好きな私にとって、初対面の方に“わたし”の言葉で早稲田の魅力を伝えるキャンパスツアーガイドは天職でした。自分なりに考えて行動することで人に喜んでもらえることが一番うれしい」。

 入学直後に出会った広報課キャンパスツアーガイド募集の貼り紙に運命を感じた荒川さん。4年間で約150ツアー延べ2,000名に早稲田の魅力を伝える傍ら、他にも貢献できることを模索し得意の手話を使ったツアーを企画した。どうすれば聴覚障がいのある方が理解しやすいか、何度もルートを検証し、手話サークルの仲間の協力を得て通訳を特訓し、当日は速記者も同行する体制に。そうして実現した手話ツアーは参加者から反響を得た。大学4年次にはキャリアセンターの学生キャリアアドバイザーとして後輩たちに自らの就職活動体験を話し、仲間とともにエントリーシートの書き方講座や模擬面接などの支援イベントを企画運営。自らの経験を自らの言葉で伝える活動に終始した。

 一方で、学生時代は外国人学生との交流に関しては踏み止まっていたと話す荒川さん。現在、花王株式会社人材開発部門に所属し、3万名を超えるグループ社員を対象とした社員意識調査の企画・運営に携わるなかで、世界中の社員と関わり、それまで深く認識することのなかった多様なバックグラウンドを実感している。

 「仕事を進める上で、相手の状況を意識したコミュニケーションを心がけています。時差に配慮したタイムスケジュールの設定や、お祈りの時間を避けたWeb会議の開催など、海外の言語や文化、信条など教養として学んだことを自分事として考えるようになりました。また、社会に出てから語学留学や海外出張の機会を得て、改めて自国の歴史・文化を理解することの重要性に気づきました。振り返れば学生時代こそ、異なる価値観を持つ多様な人々と積極的に交流し、挑戦を通じて自分を磨くのにふさわしい時期でした。学生の皆さんにはぜひ豊かな経験を重ね、グローバル視点で自らの個性を輝かせる道を歩んでいただきたいと思います」

手話も駆使して大学の魅力を伝えたキャンパスツアーガイド時代

 早稲田の自由闊達な校風のもと、学生一人ひとりの想いを実現するカリキュラムやコミュニティにあふれた環境で過ごす時間を大切にしてほしいと語る。荒川さんの夢は、自身が成長するとともに、社員と会社のさらなる活性化に貢献していくこと。

 「キャンパスツアーガイドで後輩の指導をした経験から、一生ものの仕事として人材開発に携わりたいと思いました。仕事を通じて、一人ひとりが力を発揮し良いチームワークを実現するには、相手を理解することが大切だと学びました。そのためにも、まず私自身が充実した仕事と家庭生活を送り、失敗や成功体験、ライフイベントを積み重ねながらより豊かな人になることを目標としています。深い知見と高い専門性を備え、多様な社員がいきいきと働ける職場環境づくりに貢献していきたいと考えています」

 多くの人々と喜びを共有しながら人事のプロフェッショナルとして今後も経験を重ね、周りを輝かせる存在となるだろう。

荒川 真理子(あらかわ・まりこ)さん/花王株式会社人材開発部門 人材開発部 組織開発担当

2005年早稲田大学法学部卒業後、花王株式会社に入社。職種別採用により人事職で配属。栃木事業場、研究開発部門を経て2013年より本社勤務。現在は約3万名のグループ社員を対象とした社員意識調査の事務局として設計・結果分析・アクションプラン策定等を担うほか、社員一人ひとりがいきいきと働ける職場環境づくりを目指した社内コミュニケーション施策を担当している。特技は小学校から習っている手話。