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キャンパスナウ

▼2015 早春号

進化する大学

大学の新しい組織・制度など、進化する大学のしくみについて解説します。
第4回は、大学・学生・校友間のネットワークの維持・発展に取り組む総長室校友課です。

略歴はこちらから

総長室校友課

全国で活躍する校友と大学とのネットワークを強固に

友金 孝夫/早稲田大学総長室校友課長 早稲田大学校友会事務局長

60万名に及ぶ校友をサポート

 校友課では、早稲田大学に在籍したすべての学生・教職員を対象としたサービスを行っています。校友名簿の管理をはじめ、ホームカミングデーの開催、「早稲田カード」の運営・管理など、多岐にわたります。一方で、学外組織である早稲田大学校友会(同窓会組織)事務局としての役割も担っています。校友向けの広報誌『早稲田学報』(年6回発行)の編集・発行のほか、校友会の全国各地で開催される支部総会や地区別商議員懇談会に参加し、校友の皆さんに早稲田大学の現状や取り組みを伝えています。

 どちらの業務も、最大の目的は校友と大学のネットワークをこれまで以上に強固にすることです。全国で活躍している60万名に及ぶ校友と連携をすることが大学の進化につながっており、全国の校友との生涯にわたる連携の強化を打ち出した“Waseda Vision 150”の目指す姿と共通しています。

全国各地の校友とのつながりが早稲田の底力

 そもそも、早稲田大学の校友会活動は、純粋な母校愛からなるボランティア精神で行われています。都道府県や市区、卒業年次あるいは企業単位で組織された1,300を超える稲門会を中心に校友同士の親睦を深めると同時に、校友と大学との密な関係を維持・発展させてきました。このつながりは早稲田大学の第一回卒業生が出た翌年の1885年から連綿と続いてきたものであり、国内の大学の中ではトップクラスと言える校友数と幅広いネットワークは、本学の大切な財産です。大学としても深い母校愛をベースにそれぞれの地域で活動される校友との関係を継続し、かつ拡大したいと考え、さまざまな取り組みを進めてきました。その一つが、地域コーディネーター制度です。職員の全管理職(課長職以上)を地域コーディネーターとして都道府県に2名以上ずつ配置。年一回、各都道府県の校友会支部で行われる支部総会などに参加し、大学の現状や取り組みを伝えると同時に、懇親を深め、校友の声を吸い上げるように心がけています。こうした全国各地とつながる取り組みは、早稲田大学の底力と言えるでしょう。

 また、地方出身者が集う学生サークル「地方学生の会」とも連携を図り、地方性を生かした活動にも積極的に取り組んでいます。

校友から愛される魅力ある大学を目指して

 今後の目標は、“Waseda Vision 150”の数値目標にも掲げられている校友会費納入者を増やすことです。あまり知られていない事実ですが、校友会費の約半額は母校支援・後輩支援として大学に寄付され、首都圏以外の高校出身者を対象に受験前に入学後の奨学金を予約採用する「めざせ!都の西北奨学金」や、地方出身の学生と海外からの留学生が共同で生活する国際学生寮WISHなどを支援しています。ほかにも、前述した「早稲田カード」はカード利用額の一部が大学に還元され、その還元金は奨学金として後輩支援に充てられています。現在のカード会員は約6万名、毎年およそ8,000万円が還元されており、すべて奨学金という形で未来ある多くの学生たちを支援してきました。

 “Waseda Vision 150”では、グローバルリーダーとして社会を支える卒業生をはじめ、校友・地域との生涯にわたる連携の強化が打ち出されています。校友課としても、校友を核とする新たな早稲田ファンの獲得および学生・校友支援システムの構築を目指し、学内各箇所と連携しながら校友が母校愛を抱き続けられるような魅力ある大学づくりに取り組んでまいります。

友金 孝夫(ともがね・たかお)/早稲田大学総長室校友課長 早稲田大学校友会事務局長

1990年早稲田大学入職。その後、演劇博物館、政治経済学部事務所、理工学総合研究センター、戸山総合事務センターを経て、総長室校友課長に着任、現在に至る。

母校支援、後輩支援へ―「早稲田カード」

 校友課・校友会・各クレジットカード会社が連携し、校友・学生・父母の皆様向けに発行しているカードで、1989年にスタートした母校支援・後輩支援の一つ。カード利用代金の0.5%が大学に還元され、奨学金として後輩支援に充てられる。現在、6万名に及ぶ校友が利用している。

 「第二の学生証」とも言われ、さまざまなサービス※が受けられる。2014年秋より、正会員校友の父母も校友会父母会員として、家族カード(Parents Card)の申し込みが可能となった。

各クレジットカード会社と連携した「早稲田カード」

《早稲田カード特典》
  • 『早稲田学報』の定期送付(年6回)
  • 大学施設の利用(大学図書館の閲覧利用、大隈記念タワー最上階の「校友サロン」の利用)
  • 講座受講料の割引(エクステンションセンターの入会金が割引)
  • 抽選で早稲田スポーツ観戦に招待
  • 全国各地の協力店での優待 など
ホームカミングデー・稲門祭

 早稲田大学では卒業後15年目、25年目、35年目、45年目、50年目を迎える校友を大学に招き、久しぶりの母校でのひとときを楽しんでいただく「ホームカミングデー」と、本学で学生生活を送られた方々やそのご家族・ご友人など、また多くの早稲田ファンにお楽しみいただく「稲門祭」を校友会の主催で開催している。「稲門祭」は例年、校友の方々に発展を続けるワセダを感じてもらうとともに、昔日を回顧し楽しんでいただく早稲田大学校友会の最大イベント。

地域との交流

 全国で活躍する校友との双方向のコミュニケーションを目指し、大学・校友会に対する意見を直接伺うことを目的として、各都道府県に配置した地域コーディネーターが校友会支部総会や商議員懇談会に参加。地区別の交流を深めている。

 また、地区別商議員懇談会と同時並行で早稲田大学地域交流フォーラムを開催し、本学教員による講演会、地元出身学生による学生生活の発表のほか、在学生の父母を対象とした教学や就職に関する説明会・相談会、受験生向け進学相談会も実施している。

早稲田大学公認プロジェクト「Hello! WASEDA」

 2009年に発足した若手職員の有志によるプロジェクト。全国に早稲田の魅力を発信し、長期的視点で大学の力を高めることを目的としている。早稲田大学校友会支部、附属・系属校と連携し、地域在住の若手校友の発掘、大学の最新情報の提供、校友会支部の活動のサポートなど、地域や校友会支部の活性化につながるイベントを提供している。