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東日本大震災関連のニュース

東日本大震災関連のニュース

東日本大震災から1年を迎えた3月11日、被災した東北地方はもとより全国で、犠牲者への祈りが捧げられるとともに、復興への願いを込めたさまざまな行事が行われました。 早稲田大学でも、地震発生の午後2時46分には大隈記念講堂の鐘を鳴らして哀悼の意を表しました。 また、鎌田総長が「東日本大震災発生一年にあたって」と題したメッセージをホームページ上に掲載。 今後も震災からの復興に向けた歩みを支援し続け、日本および国際社会のさらなる発展のために力を尽くすとの決意を表明しました。

学生・教職員ボランティアが
「3.11ゆりあげの集い」「3月11日からのヒカリ」へ参加

宮城県名取市閖上(ゆりあげ)で「3.11ゆりあげの集い」が第一部と第二部に分かれて実施され、本学の72名の学生と教職員13名がボランティアを行いました。

 第一部は、閖上自慢の海の幸などを販売する「ゆりあげ 港朝市」の開催。参加したボランティア学生は交通整理などで参加者の誘導を行い、訪れた方々は試食や買い物を楽しみました。4,000名が訪れた第二部では、閖上中学校でキャンドルナイトや追悼ライブ、護摩焚き、手作り絵灯篭への点火が行われました。

 また、気仙沼市「3月11日からのヒカリ」には学生37名・教職員5名がイベントの運営支援を行いました。同イベントは、犠牲者を弔おうとする方々が集う場所や、手を合わせる慰霊碑のない被災地に、“悼みと希望のひかり”として人工の光を灯すというプロジェクトです。参加した学生は「今後も継続的に支援をしていきたい」と口々に語りました。

会津サテライトオフィス開設

 大学院環境・エネルギー研究科が4月、福島県会津坂下町に「会津サテライトオフィス」を開設しました。東日本大震災やそれに伴う原発事故による被害からの復興支援を目的に、福島出身の同研究科修了生らを中心に設立することになった拠点です。現地の若者やキーマン、被災・避難者の主体形成を狙いNPOと国際環境リーダーと交流し、フェイスブックなどのソーシャルメディアを駆使しながら活動を活性化させていく予定です。

 3月11日はキックオフイベントを開催。会津の経営者や、農家の方々と作りあげた事業化計画を発表しました。

「人間科学は、東日本大震災に何ができるか?」をテーマにシンポジウム

 3月16日、震災後の1年を振り返り、今後の復興と支援について人間科学の観点より考えることを目的に、本学人間総合研究センター・人間科学学術院「震災と人間科学ネットワーク」主催のシンポジウム「東日本大震災と人間科学」が開催されました。

 当日は、佐藤友紀同学術院教授による被災地の現状報告にはじまり、地域ごとの被災状況や被災地での復興における取り組みなどをスライドで紹介。佐藤将之同学術院教授らが登壇し、避難家族の支援や子供たちをとりまく環境についてなど白熱したディスカッションが展開されました。ポスターセッションでは、研究者や現地支援活動者、学生から被災地支援に関する具体的な支援活動の内容が報告され、有意義な意見交換、情報交換の場となりました。

東日本大震災復興研究シンポジウムを開催

 今後の日本社会の震災復興に不可欠な政策提言の足がかりをつかむことを目的として、3月8日に、本学東日本大震災復興研究拠点・複合災害研究所などの主催で、シンポジウム「東日本大震災と福島原発災害から1年―複合巨大クライシスの原因・影響・対策・復興―」が開催されました。

 セッションでは、「福島原発事故の原因、影響、対策」「今後のエネルギー政策」「地域の再生・復興」をテーマに松岡俊二国際学術院教授や勝田正文理工学術院教授ら震災復興にかかわる研究者からの解説があり、松岡教授は「福島原発の問題から今後のエネルギー、地域の再生・復興については一貫して議論すべきであり、議論することで本当の意味での新しい日本が見えてくる」と提言。当日は、同席した東京工業大学やフランスパリ政治学院の研究者も加わったディスカッションを行うと同時に、参加者からのご意見をも交えた有意義な意見交換の場となりました。

野球部が被災地でボランティア 野球教室を通じて高校生らとの交流を深める

 被災地で野球教室を通じて復興を支援しようと、1月28日・29日の2日間にわたり岩手県宮古市・陸前高田市の高校球児らに練習を指導した本学野球部。

 今回の野球教室は県立宮古高校野球部の佐藤泰監督(2003年人間科学部卒)、県立高田高校の佐々木明志監督(1986年教育学部卒)が、共に本学校友であったことから実現しました。

 参加した岡村猛監督、佐々木孝樹主将ら14名は、大学と同じメニューの厳しい練習に応える高校球児らのひたむきな姿を通じ、「困難な状況でも純粋に野球がうまくなりたいという高校生の姿に胸を打たれた」などと、逆に勇気をもらうとともに、野球で活躍し夢を与えることで貢献することを誓いました。

これからの日本を考える オープン教育センター「東日本大震災復興支援科目」を開講

 東日本大震災を政治、経済、法律、科学、健康などの面から多角的に学ぶ「早稲田大学発・これからの日本を考える~東日本大震災復興支援科目」(2012カレントトピック科目)がオープン教育センターで開講されます。

 東日本にかつてない甚大な被害をもたらした震災と原発事故。復興までは10年以上の時間を要すると言われ、震災・原発事故によって発生した諸問題や明らかになった諸課題も数多く散在します。

 震災によって日本にどのような変化が起こったか? どのような変化が求められているのか? 「これからの日本」について、本学の視点で考える授業です。

 同講義は田中愛治政治経済学術院教授がコーディネーターを務め、全15回にわたる講義には、柴山知也理工学術院教授、辻内琢也人間科学部教授、赤間高雄スポーツ科学部教授など、さまざまな分野の専門家が震災・原発事故問題にアプローチします。

『ブックレット〈「震災後」に考える〉』シリーズ 他

 前号から引き続き、本学では、早稲田大学出版部より震災直後から教員を中心とした執筆陣によるブックレットを刊行しています。

 また、本学教育総合研究所からも震災関連のブックレットが刊行されました。

前号以降の続刊をご紹介します。

早稲田大学出版部/TEL:03-3203-1551

学文社/TEL:03-3715-1501

『大規模災害に強い自治体間連携 現場からの報告と提言』 稲継裕昭(政治経済学術院)編著
『《当事者》としていかに危機に向き合うか 震災復興の政治経済学を求めて(2)』 河野勝/小西秀樹/荒木一法/清水和巳(以上、政治経済学術院)、友利厚夫(教育・総合科学学術院)
『早く的確な救援のために初動体制ガイドラインの提案』 中村民雄(法学学術院)編著
『三陸にジオパークを 未来のいのちを守るために』 高木秀雄(教育・総合科学学術院)
『被災地の子どもの心に寄り添う臨床心理学からのアドバイス』 本田恵子(教育・総合科学学術院)編著
『文化遺産の保全と復興の哲学 自然との創造的関係の再生』 中川武(理工学術院)、中川研究室編著
『「日常」の回復 江戸儒学の「仁」の思想に学ぶ』 土田健次郎(文学学術院)
『新聞は大震災を正しく伝えたか学生たちの紙面分析』 花田達朗(教育・総合科学学術院)、花田ゼミ編著
早稲田教育ブックレットNo.6『「環境」と倫理を問い直す―震災下での学び―』 早稲田大学教育総合研究所監修
早稲田教育ブックレットNo.7『震災と教育―学び、将来へ伝える―』 早稲田大学教育総合研究所監修