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現場レポート 名取市・なとり鎮魂灯篭流し

活動名

なとり鎮魂灯篭流しボランティア

活動期間

2011年8月12日(金)~14日(日)

活動地

宮城県名取市閖上中学校/名取川ほか

活動内容

(1)灯篭づくり
(2)イベント警備、誘導
(3)会場設営、撤収

参加者

51名(学生39名、教職員2名、一般10名)

私の目線からみた物、考えたこと

人間科学研究科2年 金 学

 名取に行く時に、隣に座っていた桜井さんから、
「今回の活動に参加する留学生が沢山いますね、びっくりしました。」という話がありました。

 確かに、留学生は半分位だったことは、同じ留学生の私にとっても、とても意外でした。震災から、世界中のみんなさんが色んな形で日本を応援しています。ただ、都合の問題もありますし、 実際に被災地に足を運んで、行動する人は数多くありません。日本のこと、そして、日本人のことが本当に好きだというのは、このボランティア活動に参加する原動力だと思います。

 良くテレビなどで目にしますけど、実際に行って、見た感触はかなり違います。すでに五ヶ月経った今は、悲惨な状況は続いています。再建に向かって頑張っていますが、はっきりしためどは立っていせん。

 名取と言う街は、空港から近いですし、新幹線や高速道路などの交通機関も便利ですし、とても良い町だったと思われます。しかし、津波の被害を受けて、多くの方々が家も家財も流され、 生きることだけも本当に勇気が入ります

 なぜか分かりませんが、名取に着いてから、いつも嵐の「ふるさと」という曲が頭の中を流れていました。自分が生まれてきたところ、愛しているふるさとがそんな風になったら、どんなに悲しいことなのか。 想像すれば分かります。

 夜になって、三十分休憩が取れたので、灯篭流しの様子をカメラで撮ってきました。今まで、写真が好きで、自然の美しさや建物の壮観さなど、沢山写真を撮ってきましたけど、 こんなに辛いと感じたのは初めてです。ガラスのない窓(津波で崩壊した)の中に、一つの「ハローキティ」のおもちゃがライトの下に掛けられたり、カメラの小さいのぞき窓から見た光景は、 映画を再現するように、頭の中に流れていました。特に、灯篭の上に何が書いているかを気になり、一つ一つ見ながら、写真を撮っていました。亡くなられた方に対するメッセージは一番多かったです。 友人への想いや恋人に対する愛情など、素朴な言葉かもしれませんが、心の底からのものだと思います。

 それを見た私、何度も涙が止まらなかったです。

 一日というのは、とても短かったですが、またこのような活動に参加したいと思います。

 名取の再興を心から祈っています。

(2011年9月1日)