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▼ボランティア関連ニュース

早大生の復興支援 がんばろう日本

いつものペースを取り戻せる「大切な場所」のために

基幹理工学部2年 本多 香

仲間で持ちよった教科書や参考書

 避難先となった東京都調布市の「味の素スタジアム」の学習室では、小中高生が朝9時から勉強し、私はそのサポート活動をしました。勉強の合間には小学生の子どもたちと遊んだり、中高生と大学のことについて話したりもしました。当初、ボランティアへの参加は勇気が必要でした。ただ、今は学習室運営に携われて本当によかったと思っています。学習室は子どもたちにとって、避難生活の中で少しだけいつものペースを取り戻せる…そんな大切な場所になっているようでした。

 直接被災された方々と話をしてみると、人それぞれ望むものは違い、考えていた以上に多種多様なことが必要とされていました。多くのニーズがあるからこそ、自分にもできることを見つけられる、そう考えるようになりました。今後も被災者の方々から発信される情報に目を向け、耳を傾け、私自身にできることを考えていきたいと思います。

“早稲田スピリッツ”の発揮を!

教育学研究科 博士後期課程5年 吉田 英史

打ち上げられた漁船を前にあぜん

 私は今年5月上旬、気仙沼市の復旧活動に参加しました。オーディオ類を扱う老舗の家電販売店での復旧作業を割り当てられ、給水施設からリヤカーで水を運び、泥だらけの棚を水洗いしました。店内は1階部分すべてが津波で破壊され、年代物のレコード等の商品は全部破損。震災当日から1ヵ月以上経つにもかかわらず、散らかった店内は津波の爪痕がそのまま残っていました。「生活もない。仕事もない。残ったのは借金だけ…」と話す店主の現状。メディアを通じて知る以上に、大きな被害の現実を目の当たりにし、打ちのめされた気持ちになりました。今も現地はボランティアの人手を必要としています。一人でも多くの早大生に現地に行って“早稲田スピリッツ”を発揮して欲しいと感じました。

ドイツ語を用いた支援協力体制の確立へ

政治経済学部2年 江口 雄磨

 ぼくは3.11以降、「ドイツ語を応用した支援活動」を続けています。きっかけは、ドイツ国内紙の、東日本大震災に関する記事でした。そこには「日本はもう終わりだ」というような内容が書かれていました。原発事故により、日本に対する見方は一気に悲観的なものへと変わっていました。ぼくはちょうどそのとき、地元のさいたまスーパーアリーナで、福島県双葉町から避難してきた方々へのボランティア活動をしていました。被災者が懸命に生きる姿を、どうしてもドイツ人に知ってもらいたい…。早速、ぼくはペンを握り、辞書を片手に、避難者の現状についてドイツ語で記事を書き上げました。ドイツの新聞社に投稿したところ、全国紙に掲載頂けました。すると、記事を読んだドイツの人たちから、続々と励ましのメッセージが送られてきたんです。現在はゲーテ・インスティトゥートの協力の下、ドイツからのメッセージを訳して、被災者に届けています。復興のためには、世界が一丸となることが不可欠!ドイツ語を用いてその一助になりたいと思います!!

ゲーテ・インスティトゥートにて

(提供:早稲田ウィークリー

(2011年6月23日)