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現場レポート 
東日本大震災を受けて
~今、そして今後私たちにできることは何か~

山口 莉加(りか)/早稲田レスキュー 創造理工学部3年

石巻市にて撮影

大隈小講堂での講習会の様子

石巻市での泥かきボランティアの様子

 このたびの東日本大震災で被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

 3月11日、M9.0という巨大地震が発生し、東北・関東地方に多大な被害をもたらし、今もなお大きな影響を与え続けている。

 これまで早稲田レスキューは、地震が起きる前に被害を軽減できるよう、早稲田大学や周辺地域を中心に防災啓蒙活動を行ってきた。今回の震災に対し、今まで培ってきた人との繋がりを活かして、大学内・他大学・専門家との連携のもとに活動を行っている。特に4月6日と18日に、大隈小講堂で、国際救急法研究所・理事長の宇田川規夫さんをお招きし、「現地ボランティアをしたいが、どのようにすればいいのか分からない」という学生に向けて、災害ボランティア講習会を開催した。現地入りする際の注意事項や心構えなど、正しい知識を学ぶ機会を提供することで、学生が安全に、かつ被災地に迷惑をかけないよう活動が行えるような体制作りを行っている。今後も講習会や現地ボランティアの情報等を、早稲田レスキューのブログ等で随時配信していく予定だ。

 また早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)では、石巻市での震災復興支援ボランティアを4月中に全3回募集した。もちろん被災地に行くことだけが支援の形ではなく、義援金などここに居てもできる事はたくさんある。しかし、今回の大震災はさまざまな形での長期支援が必要とされている事からも、「他人事」で片付けずに「自分の目で現状を見る」、そして「被災地への思いを忘れない」事がとても大切だ。一方で、今後30年以内に首都直下型地震が起こる確立が70%以上と言われている事も忘れてはならない。地震による被害を軽減するためには事前の対策しかない。今自分にできる事は何かを改めて考え、事前にできることをやる事も大切ではないだろうか。

(2011年5月12日)