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東日本大震災発生一年にあたって
総長メッセージ

 2011年3月11日に発生した東日本大震災から、今日でちょうど一年が経ちます。何より大切な人たちを亡くされた皆様、住まいや学び舎、働き場が被害に遭った皆様、原子力発電所の事故を含めて避難を余儀なくされた皆様方にとりましては、さぞ長くそして苦しい一年であったことでしょう。あれから一年を迎えたこの日にあたり、改めてこの大惨事を胸に刻み、犠牲になった方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心よりのお見舞いを申し上げます。

 早稲田大学では、震災後いち早く「東日本大震災復興支援室」を設け、奨学金制度を中心とする被災学生の就学支援、ボランティア活動や義援金等を中心とする被災地域への支援、研究を通じた復興支援、という3本の柱を立てて、全学を挙げて私たちにできる限りの取り組みを進めてまいりました。これまでに、200名を超える学生が奨学金や学費減免を受け、延べ2000名近い学生がボランティアに参加し、「東日本大震災復興研究拠点」では3つの研究プロジェクト(7研究課題)を実施しています。他にも、多くの教職員や学生がそれぞれの立場で自発的な支援活動を行い、<「震災後」に考える>と題するブックレットのシリーズも刊行し続けています。

 今後とも早稲田大学は、震災からの復興に向けた歩みを支援し続け、日本および国際社会のさらなる発展のために力を尽くしてまいります。

早稲田大学総長 鎌田 薫