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2012年度重点領域研究 東日本震災復興研究拠点公開ワークショップ
1年間の調査・研究で見えてきた復興への新たな課題

 早稲田大学(新宿区戸塚町、総長:鎌田薫)は4月23日、2011年5月に設立した「東日本大震災復興研究拠点」によるワークショップを、7号館ファカルティーラウンジ・ミーティングルームにて開催し、参加した7課題の責任者による活発な議論が行われました。

 同拠点は東日本大震災の被災地域復興に貢献するため、知的共同体としての叡智を結集した中長期の研究プロジェクトとして、医療・健康系、インフラ防災系、都市計画社会システム系などの3プロジェクト(7課題)からなる研究拠点で、7課題の責任者が一堂に会するのは発足後初となります。ワークショップでは約1年間の復興研究プロジェクトの研究活動状況、および復興研究を推進していく中で明らかになった課題等を報告。7課題の責任者がお互いの進捗状況を報告しあうことで、今後の連携を模索する議論も交わされました。

 鎌田薫総長は「震災からの復興へ向けて、研究を通じて貢献をすることが大学の重要な柱。震災後、科学技術に対する強い反省がなされた今、大学と社会のかかわり方の新しい展望を見出していかなければならない。この1年で、7課題の研究はかなり進んでいると感じた。官と民、国内外の大学などとも、いろいろな分野の連携が必要になってくる。今後、様々な接点が増えていくことが期待できる」などと話しました。

東日本震災復興研究拠点公開ワークショップ

13:00 開会 深澤良彰(東日本大震災復興研究拠点責任者)
13:05 香村一夫(理工学術院教授) 東日本大震災復旧・復興に向けた環境診断および対策技術の提言
13:15 松岡俊二(国際学術院教授) 複合巨大クライシスの原因・影響・対策・復興に関する研究
13:25 連携代表者代理:三上貴仁(柴山研D1) 東北地方太平洋沖地震津波の被災分析と復興方略研究
※連携代表者:柴山知也(理工学術院教授)
13:35 中川武(理工学術院教授) 文化遺産から学ぶ自然思想と調和した未来型復興住宅・都市計画に関する総合研究
13:45 須網隆夫(法学学術院教授)・日置雅晴(法学学術院教授) 早稲田大学東日本大震災復興支援法務プロジェクト
13:55 早田宰(社会科学総合学術院教授) 大規模災害への復元力のある新たなグローバル社会システムの再構築
浅野茂隆(理工学術院教授) 大震災がもたらす健康被害の予防へ向けた科学的・社会的対応のためのニーズ調査研究
14:15 休憩
14:25 モデレーター 深澤良彰(東日本大震災復興研究拠点責任者)
1)各研究プロジェクトの報告の質疑応答
2)復興研究を進める上で共通となっている課題
3)復興研究の更なる進展に向けて
14:55 総評 鎌田薫総長