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早稲田大・清華大、被災地で日中共同調査設計ワークショップ
岩手県大槌町の文化遺産の保全を核とした伝承型コミュニティの再生

 早稲田大学東日本大震災復興研究拠点・自然文化安全都市研究所(代表者・中川武 理工学術院教授)は、東日本大震災において津波・地震・原子力事故に因る被災を受けた東北三陸地方の岩手県大槌町において、早稲田大学と清華大学の日中両校による提案型設計ワークショップ研修を開催します。早稲田大の卒業生で清華大大学院に進学した学生がいることなどから今回の共同研修が実現しました。両校の学生・教職員約30名(うち学生は早大8名、清華大8名)が4月27日から5月4日までの8日間、現地調査・現地住民との対話を通じて、地域社会機能が失われ、高齢化問題が深刻化する大槌町の社会的・文化的課題に対応する設計案を提案します。大槌町、花巻市や遠野市には様々な文化遺産が数多く存在します。本ワークショップ研修は、大槌町・東北無形文化遺産の再生、世界との関係性を考慮した「文化の多様性の保護育成および文明間対話の促進」を実現する設計案を目指します。

ワークショップ概要

日程
2012年4月27日(金)~5月4日(金)

設計条件
大槌町復興計画を参考とし、「神社・お祭り等の文化遺産空間」、「地域包括ケア・地域型公営住宅などの福祉空間」、「水産業・農業・醸造などの産業空間」各グループで収集した事前ケーススタディ調査資料を情報共有し、下記設計条件の中から1つまたは複数を選択して設計を行う。

設計条件1: お祭り・神社空間などを中心とした無形文化遺産再生・伝承と住民交流の空間設計・運営案
設計条件2: 地域型復興公営住宅計画・地域包括ケア計画を参考とし、高齢者ケアを中心とした住民交流の空間設計・運営案
設計条件3: 水産業・農業・醸造・バイオマス・風力・IT産業などを中心とした住民交流の空間設計・運営案
設計条件4: その他

現地ワークショップ後の作業
早稲田と清華の学生で4人一組となって計4つの案を提出します。

設計キーワード
無形文化遺産(神楽、お祭り、七福神、酒造、杜氏、民話伝承等)、福祉(地域包括ケア、湯治)、地域型復興公営住宅計画

参加大学
早稲田大学、清華大学

共催
大槌町教育委員会、早稲田大学東日本大震災復興研究拠点・自然文化安全都市研究所、清華大学建築学院

後援
大槌町郷土芸能保存団体連合会、まごころ広場うすざわ(代表・臼澤良一)、稲門建築会

問合せ先
東日本大震災復興研究拠点 自然文化安全都市研究所