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かけがえのない経験
~オックスフォード大学、
ケンブリッジ大学選抜チームとの親善試合を経て~

米田 昇平/早稲田大学ボクシング部主務・政治経済学部3年

試合前に整列(左が早稲田大学、右がオックスフォード大学、ケンブリッジ大学両校の選抜チーム)

強烈な右ストレートが決まる(筆者右)

 オックスフォード大学、ケンブリッジ大学両校の選抜チームとの親善試合は2年前、早稲田大学が両校の選手を招いたことから始まった。そして今回は、私たち早稲田大学ボクシング部が2回目の親善試合のため、アマチュアボクシング発祥の地であるイギリスへ遠征した。特に今回の試合は“Fight for Japan” と冠し、昨年発生した東日本大震災の復興支援チャリティーマッチとして開催された。そのため私たちは日本を代表する気持ちでこの遠征に臨んだ。

 試合会場のオックスフォード・ユニオンはオックスフォード大学の施設で、歴代の著名な政治家たちが訪れたこともある伝統的な場所だ。会場の厳かな雰囲気はボクシングの試合会場としては不似合いだったが、オックスフォード大学の歴史の長さを強く感じた。

 対抗戦が始まるとその厳かな雰囲気は、あたかもプロボクシングの試合会場のごとく白熱した雰囲気に一変した。周りの観客はほとんどが対戦相手の応援という完全アウェーの状態だった。しかし一方で、ボクシングの選手としてまた早稲田の代表として試合に臨む私たちを歓迎する雰囲気も感じることができた。いつもの試合と違う様子に戸惑いはしたが、自分のボクシングをすること、絶対に勝つということだけを考えてリングに上がった。

 結果は、早稲田大学が勝利し、私自身も勝つことができた。この勝利は自信にもつながったし、多くのことを教えてくれたので、今後ボクシングを続ける上で生かしていきたい。またライバルとして、ボクシングの仲間として私たちを迎えてくれたオックスフォード大学、ケンブリッジ大学両校の選手に感謝し、敬意を表したいと思う。

 ボクシングというスポーツを通して、言語の異なる選手たちと交流できたことは一生忘れられない、かけがえのない経験となった。この機会を与えていただいた多くの関係者の方々に感謝するとともに、多くの方に支えられていることを忘れず、今後はより一層練習に励んでいきたいと思う。

(2012年1月12日)

(提供:早稲田ウィークリー