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学力向上研究所・システム競争力研究所が、南三陸町で支援活動
小・中学生向け教室を開催しました

 5月7日、本学学力向上研究所(所長:長島啓記教育・総合科学学術院教授)およびシステム競争力研究所(所長:藁谷友紀教育・総合科学学術院教授)が、宮城県南三陸町の歌津地域にスタッフを派遣して、小・中学生を対象とした教室(協賛:リソー教育グループ)を開催しました。

 早朝に東京を出発したスタッフ11名(教職員5名、大学院生等2名、協力企業社員2名、元Jリーガー等2名)は仙台からレンタカーで町立歌津中学校に到着。午後からの「自然から学ぶ種子の飛行運動」をテーマとした科学実験教室では、橋詰匠理工学術院教授や大学院生の指導で子どもたちが飛ぶ種の模型製作と飛行実験に挑戦し、サッカー教室の参加者たちも、元Jリーガーたちのコーチのもとでパスやドリブルなどの練習に汗を流しました。どちらの教室でも、普段は経験できない内容に子供たちは好奇心いっぱいで取り組んでいました。終了後には、子どもたちにTシャツなどの早稲田グッズをプレゼント。後日、学習ドリルなども贈る予定です。

 この支援活動は、このたびの災害で被災された小・中学生、保護者、学校関係者の方々を励ますとともに、心に残る教室を体験してもらうこと、および現地の小・中学校における日常の教育活動にも活かしてもらえることを活動の主旨として、指導内容、教材・資料についても工夫を凝らしています。今後も継続的に文化面全般にわたって支援することを目的に、いわき市をはじめとする数か所の避難地で、①科学実験教室、②サッカー教室、③美術教室、④音楽教室(本学系属早稲田摂陵高等学校協力)などを計画中です。

藁谷友紀システム競争力研究所長のコメント

「南三陸町歌津地域は死者474人・行方不明者4,000人以上という大規模な被災地です。仙台駅から沿岸部に近付くにつれ、のどかな景色が一変し、かつての町の面影は全くなく、被災状況は想像をはるかにこえるものでした。復旧・復興作業に当たっておられる皆様に心より感謝申し上げます。

 教室に参加した小・中学生たちは、被災後の不便で慣れない毎日の中で精神的にも肉体的にも疲労がたまっているにもかかわらず、元気に支援教室を楽しんでくれました。こちらが元気をいただいた気持ちです。

 今後、この支援教室を文化面での支援事業の柱として、さらに回数を重ねたいと思います。」

橋詰教授から”飛ぶ種”についての話を聴く

紙を切り抜いて”飛ぶ種”の模型作り
(後ろは阿部友昭歌津中学校長)

コーチのお手本に注目

ゲーム形式で実践練習

(2011年5月17日)