ビジョンカート/ペイシェントカートから送られてくる画像からハイビジョン3D画像を作成。 サージョンコンソール/術者が操作する機器。ハイビジョン3D画像を見ながら、自分でカメラや鉗子を操作する。鉗子は人の手では不可能な360度以上回転し、手振れも補正されるため、繊細な動きが可能となる。 ペイシェントカート/患者に接続する機器。4本のアームには、高画質な3次元カメラ、術者が操作するロボット専用の鉗子を接続する。 |
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ビジョンカート | サージョンコンソール | ペイシェントカート |
ビジョンカート | サージョンコンソール | ペイシェントカート |
ビジョンカート/ペイシェントカートから送られてくる画像からハイビジョン3D画像を作成。 サージョンコンソール/術者が操作する機器。ハイビジョン3D画像を見ながら、自分でカメラや鉗子を操作する。鉗子は人の手では不可能な360度以上回転し、手振れも補正されるため、繊細な動きが可能となる。 ペイシェントカート/患者に接続する機器。4本のアームには、高画質な3次元カメラ、術者が操作するロボット専用の鉗子を接続する。 |
男性・女性泌尿器領域でのロボット支援下手術の実績
我孫子東邦病院は、様々な診療科の中でも泌尿器科に定評がある。泌尿器科医は常勤8名で、全員がロボット手術に携わっており、大学病院のような陣容を備えている。
近年はロボット支援下手術に力を入れており、前立腺がんのロボット手術実績は毎年120例以上。仙骨腟固定術(RSC)は、2020年9月から開始。千葉県下ではいち早く実施し、2021年8月までに34例の実績がある。また、近隣の東京慈恵会医科大学附属柏病院を筆頭に、岡山大学、東邦大学、昭和大学、防衛医科大学校など大学病院や近隣のがんセンターと連携体制があるのも特長。
前立腺がん以外の泌尿器がんで、合併症リスクの高い膀胱全摘除や腎部分切除術のロボット支援下手術は、基本的に大学やがんセンターが担当。当院の使命は、前立腺がん手術と良性疾患ながらQOLを損なう疾患の紹介を受け、きめ細かく患者をケアすること。骨盤臓器脱のほか実績は、前立腺肥大(HOLEP586例)、尿路結石(内視鏡下のTUL2497例、ECIRS41 例)、人工透析(常時60名)など、地域医療に貢献している。
骨盤臓器脱におけるロボット支援下仙骨膣固定術
我孫子東邦病院 理事長
藤尾 圭
仙骨腟固定術は骨盤臓器脱の優れた根治療法です。腹腔鏡下手術に加え、2020年にロボット支援下仙骨膣固定術(RSC)が保険適用となりました。
骨盤臓器脱とは、子宮や膀胱、直腸が下垂し、腟口から脱出する疾患。臓器を支持する骨盤底筋群が、加齢や出産、肥満などで脆弱化して起こります。
従来は膣を切開しメッシュを挿入。骨盤底筋群を補強するTVMが一般的でしたが、感染リスクがあるとFDA(米食品医薬品局)の勧告があり、その後は、腹腔鏡下手術の仙骨膣固定術が主流となりました。
現在当院が積極的に行っているRSCは、まず膀胱・腟間を剥離。腟前壁と子宮頚部にメッシュを固定します。次に子宮切除と子宮頚部の離断。直腸・腟間を剥離し、肛門拳筋と子宮頚部にメッシュを固定。これらのメッシュを引き上げ、仙骨岬角に固定するものです。
骨盤深部での繊細な吻合中心の手技ですから、関節可動域が広く、どの方向へも自在に操作できるロボット手術は、腹腔鏡下手術と比べてメリットが大きいです。術者へのストレスが少なく所要時間は90分ほど。患者さんにも低侵襲な手術で再発率が抑えられ、術後のQOL改善に期待できます。
仙骨腟固定術は骨盤臓器脱の優れた根治療法です。腹腔鏡下手術に加え、2020年にロボット支援下仙骨膣固定術(RSC)が保険適用となりました。
骨盤臓器脱とは、子宮や膀胱、直腸が下垂し、腟口から脱出する疾患。臓器を支持する骨盤底筋群が、加齢や出産、肥満などで脆弱化して起こります。
従来は膣を切開しメッシュを挿入。骨盤底筋群を補強するTVMが一般的でしたが、感染リスクがあるとFDA(米食品医薬品局)の勧告があり、その後は、腹腔鏡下手術の仙骨膣固定術が主流となりました。
現在当院が積極的に行っているRSCは、まず膀胱・腟間を剥離。腟前壁と子宮頚部にメッシュを固定します。次に子宮切除と子宮頚部の離断。直腸・腟間を剥離し、肛門拳筋と子宮頚部にメッシュを固定。これらのメッシュを引き上げ、仙骨岬角に固定するものです。
骨盤深部での繊細な吻合中心の手技ですから、関節可動域が広く、どの方向へも自在に操作できるロボット手術は、腹腔鏡下手術と比べてメリットが大きいです。術者へのストレスが少なく所要時間は90分ほど。患者さんにも低侵襲な手術で再発率が抑えられ、術後のQOL改善に期待できます。
医療法人社団太公会 我孫子東邦病院
理事長 藤尾 圭
〒270-1166 千葉県我孫子市我孫子1851-1 TEL.04-7182-8166 Fax. 04-7182-2905
https://www.abikotoho.org