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日本テレビの長寿番組「笑点」のスピンオフドラマが新年1月12日(土)、BS日テレで放送される(19時~20時54分)。2017年に番組50周年を記念して制作され、好評だった作品の第2弾、「BS笑点ドラマスペシャル 五代目 三遊亭圓楽」だ。第1弾は笑点の五代目司会者、桂歌丸の若き日を描いたが、今作は四代目の司会者で、現在の番組のスタイルを築いたともいわれる五代目三遊亭圓楽にスポットを当てる。主演の谷原章介さんに、名落語家役に挑んだ撮影の舞台裏や作品の見どころについて聞いた。
苦悩しながらも芸の道をきわめる――。第1弾では、そんな下積み時代の桂歌丸の姿が魅力たっぷりに描かれた。押しも押されもせぬ国民的人気番組「笑点」の司会者という後のイメージには容易に重ならない、波乱に富んだドラマが展開された。今作も、五代目三遊亭圓楽という名落語家の、若き日の知られざる人生を軸に話がすすむ。
作品の見どころについて、谷原さんも次のように語る。
「生前の五代目圓楽さんの印象って、例えば落語家さんにしては背が高くて、ガハハと豪快に笑う姿があると思うんですけど、それだけではない、人間的にデリケートだったり、その反面、情熱をもって自分の意見を押し通す芯の強さもあったり、皆さんが思い浮かべる五代目圓楽像とはまた違う、多面的な魅力がドラマには詰まっています」
着物姿しか馴染みがないが、趣味のいい洋風なセンスや、紳士的で教養ある一面もあったという。モデル出身でスマートな印象の谷原さんとも重なるが、本人に五代目圓楽との共通点を聞いてみると、意外にも「短気な一面は近いかもしれない」と笑う。
「生前のエピソードをいろいろうかがいましたが、面白い話がほんとにいっぱいあって。ちょっとここでは話せないものもあるんですけど」
俳優だけでなく司会やナレーターとしても活躍する。大人の色気がにじむ落ちついた語り口が魅力だが、そんな谷原さんが落語をどう演じるかも見せ場となる。その点について尋ねると、開口一番「難しいですね」と答えた。
「落語家さんは、男性も女性も子どももお年寄りも、すべてのキャラクターを自分で演じて、そこに所作も入れる。しかも、それは現代とは違う江戸時代の和服での所作です。座りっぱなしで余計な動きをしにくいという難しさもあって、なおかつ笑わせなくてはいけないんですから。ほんとにすごい総合話芸です」
それでも、少しでも名人の芸に近づこうと努力を重ねた。五代目圓楽の弟子だった三遊亭愛楽に稽古をつけてもらい、繰り返し映像を見て研究。口の端から短く息を吸ったり、小さく舌を打ったりという、語りの途中にはさまれる微かな癖に目をとめ、取り入れた。また、その落語を「品があるんですよね」と感嘆し、五代目圓楽の人となりにも思いをはせる。
「例えば『目黒のさんま』なら、殿様がいて、家来がいて、農民がいて、それを演じ分けるのですが、たとえば農民をやっても品があるんです。くだけた味を出すときでも品がある。なんなんでしょう? 人柄なのか育ちなのか。もしかしたら『品よくありたい』という思いをもって落語をされていたのかなという気もしています」
五代目圓楽役を「光栄に感じる」という谷原さんだが、実在の偉大な落語家という難しい役どころに、初めは出演をためらった。出演を決めたのは、「笑点」の制作にも関わる黒川プロデューサーの「どうしても谷原さんでやりたい」という熱意もあったが、同氏から、第1弾の放送を歌丸はじめ笑点メンバーがとても喜んだという話や、この作品を「天国の五代目圓楽さんに届けたい」という思いを聞いたことも大きかった。スタッフの笑点や笑点メンバーへの愛が、その背中を押したともいえる。
1966年にスタートし、半世紀以上にわたって多くの視聴者を楽しませてきた「笑点」。その黎明期の様々な逸話が描かれるのもドラマの見どころだ。立川談志が関わる番組誕生秘話や、五代目圓楽の途中降板~再登板の顛末、今からは想像もつかないが、ある時期、番組の笑いがブラックなものに傾きかけたことなどは、知る人ぞ知る話だろう。こうした歴史のうちで眠っていた様々なできごとが、「笑点愛」をもってのぞむ、谷原さんはじめキャストやスタッフによって息を吹き込まれ、よみがえる。
「このドラマを見ていただければ、五代目圓楽という落語家の魅力的な人柄を感じていただけると思いますし、笑点という番組も、これまで以上に深く楽しめると思います。ぜひ楽しんでご覧いただきたいですね」