Now Loading...
大学メイン画像

大学メイン画像

「ONE CAMPUS」で
切磋琢磨できる環境を

  • 最新の動画

  •  

学長×卒業生スペシャル対談

~継承と挑戦~
激変する今を生き抜くために

革新的な車づくりで「走る歓び」というブランドエッセンスを磨き、移動することの感動体験を創造するマツダの新社長に、今年6月、京都産業大学卒業生の毛籠勝弘氏が就任した。黒坂光学長と対談を行い、社会で必要な能力や大学時代の学び、次世代を担う学生たちに期待する思いなどを語り合った。

学長写真

マツダ株式会社 代表取締役社長兼CEO
毛籠 勝弘 氏

毛籠 勝弘(もろ まさひろ)

1960年京都府出身。83年京都産業大学法学部卒。同年マツダ入社。営業部門が長く、北米では現地法人トップとして、ブランド力を高める改革を主導。2023年6月代表取締役社長兼CEOに就任。

学長写真

京都産業大学
黒坂 光 学長

黒坂 光(くろさか あきら)

1957年大阪府出身。86年京都大学大学院薬学研究科博士課程修了。京都産業大学総合生命科学部長、工学部長、副学長などを経て、2020年10月より現職。専門は生化学。

  • つながりが成長を生む 傾聴する力で「むすぶ人」に

    ー 社会で活躍するにはどんな力が必要ですか

    毛籠:ヨーロッパ駐在時、13か国の人たちとチームで仕事をしましたが、議論がかみ合わずに苦労しました。国籍が異なり、バックグラウンドが違うと、言葉や風習も違うため、議論がかみ合わないことも多い。そのような壁にぶつかった経験から、コミュニケーションについて大きな学びを得ました。まずは相手に話してもらい、それを傾聴し、共通項を拾い上げて議論を広げていく。なぜそんな発想をするのかと相手を洞察していれば、自然と尊重する姿勢につながり、信頼感が育まれて着地点を見いだせるようになりました。

    社会では一人で成し遂げられないことが多くあります。日本人が得意な「傾聴する力」は、人とのつながりやチームでの協力に欠かせないスキルで、自身の限界を超える力を発揮できるようになると思います。

    黒坂:本学は10学部、学生数約1万5000人にまで規模を拡大しましたが、毛籠社長が学んでいた当時と変わらず、全学部が一拠点「ONE CAMPUS(ワンキャンパス)」で学ぶ環境を守り続けています。このキャンパスで学生たちが学部・学年の垣根を越え、互いに刺激し合って切磋琢磨(せっさたくま)し、それこそ「共通項」を見つけ出しながら、多様な力やたくましさを身に付けられる教育を行ってきました。

    一人では成し遂げられないという話がありましたが、学問と地域・人同士を結び付け、新しい価値を生み出せる学生、すなわち「むすぶ人」の育成を教育目的に掲げています。それには教室での学びだけでなく、地域や企業と連携したり、海外に行ったりと外の世界を知り、経験を積み重ねることがカギとなります。毛籠社長はまさに本学の教育目的を体現されており、世界に雄飛する「むすぶ人」の素晴らしいモデルになっていただいています。

  • 原点忘れず時代をとらえた革新を

    ー 社会の変化や課題にどう立ち向かっていかれますか

    毛籠:改めてふり返ると、実学を修めて社会に貢献するという大学での教えが自身のバックボーンの1つになってきたと感じています。自動車業界は100年に一度の大変革の真っただ中にあり、カーボンニュートラルなど1つの会社だけでは解決できない課題に直面しています。

    持続可能な地球社会を残すため、必要な技術を開発し、会社としての責務を果たしていかなければなりません。ただ、電動化など革新的な取り組みも大切ですが、当社がなぜ存在しているのか考えたとき、「走る歓び」というマツダの伝統である独自の価値でお客さまに選ばれているからだということも、継承していくべき重要な要素です。京都が1200年もの間、古都であり続けられた理由は、伝統と革新が共存していたからではないでしょうか。

    黒坂:守るべきは守り、そのなかで新しいことを見据え、まっすぐに進んでいくということですね。大学も、18歳人口が減少し、コロナ禍を経た変化もある中で、かじ取りが難しい時代になってきました。

    しかし、振り返ると開学当時も、日米安保で揺れ動き、デモが頻発して授業ができないなど、今と同様、先行きが不透明な時代でした。だからこそ建学の精神に掲げた「将来を担って立つ人材を育てる」という原点に立ち返り、日本の未来を見越した教育を行っています。

    これから重要性が増すデジタルとグローバル、この二つの教育はしっかりと行っていく。また、時代の変革期には新しいことに挑戦しようとする起業家精神をもった学生が必要です。今春スタートした「アントレプレナー育成プログラム」は、家業を継ぐ学生も対象としています。家業をどう発展させるかも挑戦だと考えているからです。建学の精神を守りながら、未来社会を見据えて新しい教育も取り入れ、これからも「選ばれる大学」であり続けたいと考えています。

  • 神山スピリットで視野を広げ 成功の礎を

    ー 大学時代の経験は社会に出てどうつながっていきますか

    毛籠:大学時代の勉学は社会で直接役に立つかは分かりません。ですが、4年間で得た深い知見やセンスは、仕事を進めるうえでの思考のプロセスに表れ、取捨選択を判断するときに生きてくると今では感じています。さらに、学生時代は自由な時間がたくさんあります。一個人が知っている世界は狭い。体験というのは一番強烈なインパクトで、若い時の体験は人生の貴重な財産になります。ぜひいろいろな体験に挑戦し、学生の皆さんには羽ばたいてほしいと願っています。

    黒坂:大学時代の学びは、何の役に立つのかと近視眼的なとらえ方ではなく、これぐらいの努力をすれば、こんな結果が得られると体感していくプロセスが大切です。

    毛籠社長も学生時代は今の姿を想像していなかったと思います。様々な経験から視野を広げ、その時々の最善の努力の積み重ねが、大きな成果として今に結実されている。本学の学生には、失敗を恐れず新しいことにチャレンジする精神が根付いています。この「神山(こうやま)スピリット」と呼ばれる、やり始めたら最後までやり抜くバイタリティーにあふれる精神を持ち続ければ、成功のチャンスをつかむ時が必ずめぐってきます。

  • 京都産業大学イメージ写真03

    学生時代の思い出も織り交ぜながら、和やかな雰囲気で対談は進行した

  • 京都産業大学イメージ写真03

    学生時代の思い出も織り交ぜながら、和やかな雰囲気で対談は進行した

アントレプレナー育成プログラム

  • 起業を目指す学生や、起業家精神を身に付けたい学生に向けた、教育と起業活動支援が一体になった全学共通の正課プログラム。学問の分野や領域などの枠を超えて多様な仲間と活動。ワンキャンパスならではの学びを提供する。

    詳しくはこちら
  • 京都産業大学イメージ写真03

    京都市内にあるワンキャンパスで全学部の学生が学ぶ。
    多様な交流が成長の機会を生む

  • 京都産業大学イメージ写真03

    京都市内にあるワンキャンパスで全学部の学生が学ぶ。
    多様な交流が成長の機会を生む

学部・学科

  • 経済学部
  • 経営学部
  • 法学部
  • 現代社会学部
  • 国際関係学部
  • 外国語学部
  • 文化学部
  • 理学部
  • 情報理工学部
  • 生命科学部
大学一覧

大学一覧

関東

    近畿

      九州