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企画・制作 読売新聞社広告局 住友商事株式会社

住友商事のDiversity, Equity&Inclusion 女性活躍推進の取り組み

住友商事のDiversity, Equity&Inclusion 女性活躍推進の取り組み

2021年の新中期経営計画において新人事制度を導入した住友商事。
「Pay for Job, Pay for Performance」「Top tierのプロフェッショナルの育成・輩出」をコンセプトとして、管理職クラスに職務等級制度を導入、また、評価制度や人材育成の仕組みを改定し、社員の自律的なキャリア形成をより後押しする内容へ見直しました。そのなかで、Diversity, Equity & Inclusionは、「価値創造、イノベーション、競争力の源泉」と位置づけられており、同社が目指す人材マネジメントを実現するために不可欠な要素です。
多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境整備に率先して取り組んできた同社は、今回の改革でDiversity, Equity & Inclusion、特に女性活躍推進への取り組みをさらに加速させています。その施策について、フリーアナウンサーの木佐彩子さんが、同社の本山ふじかグローバル人材マネジメント部長に話を聞くとともに、女性社員の皆さんには、活躍の場としての同社の環境について語っていただきました。

topic.1

国際女性デー Special 対談

木佐彩子 × 本山ふじか

2021年に掲げた新しい人材マネジメントの方針は、社員たちの意識にどのような変化をもたらしたのでしょうか。女性活躍推進の取り組みについて、ともにキャリアと子育ての両立に奮闘してきたフリーアナウンサーの木佐彩子さんと同社の本山ふじかグローバル人材マネジメント部長が語り合いました。

  • フリーアナウンサー

    木佐 彩子

    (きさ・あやこ)1994年にフジテレビに入社。スポーツニュース、バラエティ、報道など数々の人気番組を担当する。2000年、プロ野球選手の石井一久氏と結婚し、翌年第1子を出産。フジテレビを退社後は、フリーアナウンサーとして様々なメディアに出演するほか、CM、講演などでも活躍中。

  • 住友商事株式会社
    グローバル人材マネジメント部長
    本山 ふじか

    (もとやま・ふじか)1991年住友商事に基幹職入社。メディア事業本部に配属され、JCOM(株)の立ち上げに携わる。約2年の米国駐在、出向先での部長職等も経て、2005年、人事部に異動。人事労務ほか、両立支援、ダイバーシティ推進などの分野でキャリアを重ね、22年より現職。三児の母。

具体的な数値目標により取り組みが加速

木佐
職場におけるダイバーシティ、特に女性が働きやすい環境整備については、私も様々な仕事を通じてお話を伺っていますが、御社はかなり早くから取り組まれていたようですね。
本山
そうですね。もともと風通しの良い会社で、性別関係なく活躍の機会がありましたが、以前から、積極的に女性の基幹職採用を行っており、同時にキャリアと育児・介護との両立支援制度や、事業所内保育所の設置なども整備してきました。今回は、「2030年までに女性管理職比率を20%以上とする」といった具体的な数値目標を掲げたことで、さらに取り組みが加速している実感があります。
木佐
特に効果があったのは、どんな取り組みですか。
本山
一つは「Diversity Weeks」です。3月8日の国際女性デーに関連したDiversity, Equity & Inclusion(以下「DE&I」)推進の取り組みで、全役職員の意識変革、行動変容を促すことを目的に、講演会や座談会など様々なDE&I関連プログラムを集中的に行っています。昨年の実施後には、「理解が深まり、意識が高まった」と大きな反響がありました。今年も3週間にわたり開催します。
 もう一つは「職掌の一本化」です。従来型の職掌別管理を廃して全員プロフェッショナル職として一本化、職掌間の垣根を取り払ったことで、多様な働き方やキャリア形成を支援する体制・環境がさらに進みました。

上司も部下も固定観念を捨て意識変化を

木佐
今回の改革によって、皆さんの意識に変化はありましたか。
本山
かつては、皆が、従来からのいわゆる「あるべき商社パーソンの働き方」に合わせようと努力していました。それが一体感を生み、強い結束力に繋がるという側面もあったと思います。ですが、社会が多様化し、変化の激しい中では、単一の価値観では到底戦えなくなっており、むしろ、多様な価値観や才能を開花させて競争力の源泉にしなければならないと考えています。そうした背景もあり、旧来の価値観に合わせることを是とする考え方や働き方は、相当変わってきたと思います。
木佐
一方で、女性側の意識の変化も求められますよね。つい「私にできるだろうか」と尻込みしてしまいがちですが…。
本山
そうですね。旧来の価値観を変える、といっても、実際にはそう簡単ではありません。例えば、女性社員の割合を増やしたい、女性役職者を増やしたいと思っても、そもそも志望してくれる方が少なければなかなか難しい。今いる社員も同様で、多様性を当社の力にする、ということを体現するつもりで、自分自身の考えや思うところをしっかり発信してほしいと思います。当社では、そのためのコミュニケーションの場や支援体制・環境を創り上げてきています。
木佐
「挑戦しても大丈夫」ということが女性社員はもちろん、女子学生たちにも広く伝わるといいですよね。

誰にとっても働きやすく挑戦できる職場に

木佐
最近、テレビ局もだいぶ変わってきたようですが、私が在籍していた頃はまだまだ両立は大変で、私は夫の海外転勤もあって退職したんです。
本山
海外転勤は、まさに商社にとってつきもの。当社では、海外勤務者がお子さんのみを帯同する場合に会社がサポートする制度や、配偶者の転勤に帯同するなどの理由で、一度退職したとしても再雇用を希望できる制度などがあり、これは多くの女性社員が活用しています。また、現地との時差の問題も、テレワークやスーパーフレックスの利用でかなり柔軟な対応ができるようになったと思います。
木佐
そうしたフレキシブルな働き方は、女性に限らず誰にとっても必要ですよね。介護など、長いキャリアの中では100%仕事に時間を注げない時期もあり得ますから。
本山
その通りです。女性活躍推進については、マイノリティーの中ではマジョリティーともいえる女性がさらに活躍できるようになれば、自ずと、属性にかかわらずすべての社員がますます活躍できるようになるものと考えています。まさに会社として「違いが価値である」ということを体現していきたい、と思っています。
木佐
理想は、「女性活躍推進」なんて掲げずとも、一人ひとりが個性を発揮して共生できる社会。だから、女性も一歩踏み出す勇気をもって、様々なことに挑戦してほしいですね。挑戦することで新しい景色に出会えますし、それが自分を成長させてくれます。
本山
そうですね。自分で自分を縛ってはもったいないですし、「やらないで後悔するよりはやって後悔」の精神で飛び込んできてほしい。その勇気が自分自身の成長と会社の成長に繋がると確信していますし、会社もそのような女性たちを応援していきたいと思っています。
topic.2

女性社員による座談会

「住友商事で築く私のキャリア」

住友商事のDiversity, Equity & Inclusionは実際の職場にどのように根づき、社員の皆さんはどのような環境で、どのような想いを抱きながら日々働いているのでしょうか。
ここでは異なるフィールドで活躍する3名の女性社員に、それぞれのキャリアや職場環境、仕事への情熱などを語っていただきました。

  • 住友商事株式会社
    ヘルスケア事業部事業開発チーム 主任
    上宮 かれん

    (うえみや・かれん)2014年入社。油井管事業部にて油井管のトレードを担当した後、2020年に社内公募制を活用し、ヘルスケア事業部へ異動。産休・育休を経て、現在はマレーシアにおけるヘルスケア事業の事業管理を担当。

  • 住友商事株式会社
    ニッケル・コバルト事業部事業経営チーム長
    片桐 奈美

    (かたぎり・なみ)2005年入社。入社以来、南米やアフリカの鉱物資源開発やトレードに携わり、2008年から2010年までボリビアに駐在。人事厚生部、グローバル人材マネジメント部など人事業務も経験し、2021年より現職。一児の母。

  • 住友商事株式会社
    物流施設事業部大阪開発チーム
    川村 梨英

    (かわむら・りえ)2020年入社。入社以来、物流施設事業部にて物流施設「SOSiLA」の開発に従事。2019年創設の同部に配属となった初の新人基幹職(現プロフェッショナル職)として奮闘中。2022年より関西支社勤務。

グローバルな環境で、
価値創造に挑戦し続けられるフィールド

――皆さんの入社動機と、住友商事での経歴を教えてください。

上宮
私は人々の生活基盤を支える仕事をしたいと商社を志望し、入社しました。約7年間、油井管事業部でトレードビジネスに携わった後、大学で学んだマレーシア語を活かし、かつ消費者に近い仕事ができればと社内公募制を使い、3年前にヘルスケア事業部に異動してきました。
片桐
10代をメキシコで過ごし、様々な国の人と協働する楽しさ、日本の文化や価値観が世界で活きることを知りました。日本をベースに世界の舞台で価値創造できる仕事をと思い、商社を志望しました。非鉄金属原料部で鉱物資源のトレードからはじまり、ボリビアの投資事業、人事を経て、現在はマダガスカルのニッケル事業を担当しています。
川村
物流施設事業部で不動産開発をしています。製造業とは違い、モノに縛られず人間力でビジネスを行う商社に魅力を感じました。住友商事には「浮利を追わず」という事業精神があります。学生のとき、面接官に質問する機会があり、毎回「その精神を日々の業務にどう落とし込んでいるのか」と尋ねていたところ、皆さんそれぞれに、その精神を体現して日々の取り組みに活かしていることに感銘を受け、当社に入社を決めました。

在マレーシア事業会社にて

多様性が競争力の源泉である、という
共通認識と組織風土

――住友商事で働く魅力について教えてください。

片桐
20代でボリビアに駐在し、大規模な事業経営の場に飛び込みました。その時に得た出会い、学び、経験は本当に人生の宝となっています。事業投資は、机上では想像におよばないことが多々あり、私自身、現地に行きたい想いが強くありました。資源事業や途上国ならではのダイナミズムを肌で感じ、現場の苦労や難しさも理解しながら、経営の意思決定に参画することです。そうした事業現場に社員を若いうちから派遣し、事業経営の醍醐味を学ぶ経験を持たせることも当社の特徴です。社員の意志や意欲を尊重し、機会を与え、支援する体制はとても整っていると思います。
上宮
常々、人に恵まれている職場だなと感じます。以前所属していた部署ではチームやラインを超えて多くの先輩方に育ててもらい、本当に人を育てる文化のある会社だなと感じました。客先と仕入先との交渉で行き詰まった時に同じチーム内だけではなく、他チーム所属の先輩からもアドバイスをもらい助けてもらったことは、今でも鮮明に記憶に残っています。今の部署では様々なバックグラウンドの社員が集まっているのですが、それぞれが専門性を発揮してしっかり意見を戦わせつつ、一方で互いの意見を尊重するという環境で、これもすごく刺激的ですね。
川村
自由に意見が言え、裁量をもって仕事ができることです。どんな発言であっても否定から入る人はおらず、自分の意見をしっかり聞いてくれますし、合理的な説明さえできれば、立場にかかわらずやりたいと思った案件を通すこともできます。そんな環境なので、発言しないことが罪とすら思えますし、すごくフェアで、裁量も与えられているなと感じます。
採用面接のときに感じた社風や社員の人間的魅力に嘘はなかったと、今も感じています。

初の主担当案件
物流施設SOSiLA中央林間の現場にて

多様な個々人が、
安心して力を発揮できる環境の整備

――ライフイベントとキャリアの両立支援についてはいかがですか。

片桐
当社では早くから育休や柔軟な勤務時間、保育所やベビーシッター支援などのハード面が整備されていましたが、どのタイミングでも復職できるという点で保育所は助かりました。今は、テレワークやスーパーフレックスなども自然に活用して、女性に限らず、それぞれの状況に応じて最大限の成果を挙げられるように、働く環境が整っています。また、子供を連れて海外駐在する女性も多くいて、実際の多様なニーズに合わせて支援体制がどんどん拡充されています。個人的には、育休中に仕事へのモチベーションがより高まり、キャリアにとっても良い節目となりました。
上宮
わかります。私も最初はブランクができることへの不安があったんですが、逆に復職に向けて、いい切り替えができました。あと、こうした制度を利用する際、人事との面談に必ず上司も同席することになっていますよね。単に制度があるだけでなく、制度を利用しやすい仕組みがあるのはとても良いなと感じました。

南米の鉱山赴任中の職場にて

自律的成長を支える、高い志、強い使命感

――仕事で大事にしていること、今後の目標を聞かせてください。

川村
大事にしているのは、「誰も正しくないと思うこと」。たとえ上司の発言や方針であっても、本当にそれが正しいのか、自分でも情報を集めて判断するよう心掛けています。
例えば上司がNGと判断した投資案件であっても、実際に自分の目で現地を見て、競合他社や仲介会社、地場企業、行政など出来る限り多方面から、自分が納得いくまで情報収集することで、新たな気づきが生まれ会社を説得できることもありますし、逆に上司の判断に納得できるようになる場合もあります。
直近の目標としては、昨年から関西支社に勤務していますので、「関西の住友商事の不動産といえば川村」と言ってもらえるよう、ネットワークを広げていきたいです。
上宮
私は「その先にいる人を想い仕事をする」ですね。いろいろな仕事がありますが、どんな仕事も必ず誰かのためになっているもの。現在は時間の制約があり思うようにいかないこともあるのですが、できる限り仕事の先にいる人を想いながら取り組むことを心がけています。今は、東京でマレーシアのサポート業務を行っていますが、ゆくゆくは家族とともに駐在し、片桐さんのように現地で事業経営に携わりたいと思っています。
片桐
「逃げないこと」が本当に大事だなと。物事を変えたり、前に動かしたりしようとする中で、つらいことや壁が立ちはだかることは常にあると思いますが、そこで逃げずに一つ一つ向き合えば、必ず自分を成長させてくれます。なので、若い社員の皆さんにも、やりたいことには積極的に手を挙げ、迷ったらステップバックではなくチャレンジする選択をしてほしいですね。挑戦して初めて見える世界がありますし、固定観念にとらわれずイキイキと働く人たちを私も応援したいと思っています。