The Yomiuri Shimbun Business Bureau
お金や経済の仕組みを学ぶ「未来のマネーフェス~楽しく学べる金融経済教育」が東京・大手町の大手町三井ホールで開かれました。タレントの高山一実さんが学級委員長、お笑いコンビ「さや香」の新山さんと石井さん、「ビスケットブラザーズ」のきんさんと原田泰雅さんが生徒となって、会場の約400人の来場者やオンラインの参加者と一緒に授業を受けました。司会は、市來玲奈・日本テレビアナウンサー。
大事なお金を守り育てる
「銀行」の賢い利用法
みずほ銀行
個人業務部 資産形成チーム 次長 深谷 太郎氏
個人業務部 資産形成チーム 平田 葉奈子氏
生徒役:さや香・高山一実
資産を増やして3大支出に備える
市來
1時間目は銀行の役割や資産形成について、みずほ銀行の深谷太郎先生と平田葉奈子先生に教えていただきます。
深谷
銀行の3大業務といえば、預金、貸出、為替ですが、実は、ほかにも大切な役割があって、運用商品や保険の提案をするなど、皆さんの生活や人生を豊かにするお手伝いをしているんですよ。
市來
では、そのもう一つの役割「資産形成のお手伝い」について勉強していきましょう。
平田
資産形成は、貯蓄や投資を活用して将来のために資産を増やしていくことです。その際、人生のどのタイミングで、どれほどお金が必要となるかを考えておくことが重要です。特に、住宅、教育、老後が、人生の3大支出といわれています。
市來
新婚の高山さん、どうですか。
高山
やっぱり今後が心配でお金の話をすることが増えましたね。マンションを購入するか、など。
二つのNISA枠で上手に積み立て
市來
それでは、資産形成の実践編に入っていきましょう。NISAって聞いたことありますか。
石井
口座は開設しました。でも、そこから何もしていません。
平田
それはもったいない。NISAの大きな特長は、利益に税金がかからないことです。普通、投資の利益には税金がかかりますが、NISAは利益がまるまる手元に残ります。NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の二つの枠がありますが、どう使い分ければいいと思いますか。
新山
つみたてで守って、成長で攻める―とか。
平田
正解は、将来のためにコツコツ資産形成したい場合はつみたて投資枠、少しまとまったお金で資産形成したい場合は、成長投資枠、です。併用もできますよ。
市來
自分に合ったやり方を見つけていくことが大事ですね。
平田
また、「iDeCo」という方法もあります。60歳まで投資信託などで積み立てたお金を、年金や一時金で受け取る制度で、①掛け金が全額所得控除される②利息運用益が非課税③受け取り時も一定額まで税制優遇が受けられる―などのメリットがあります。
20歳から加入できますが、60歳まで引き出せないので注意が必要です。
新山
NISAやiDeCoを始めたい場合はどうすればいいですか。
平田
銀行や証券会社に相談してください。みずほ銀行では、1人ひとりに合ったプランを提案できるアドバイザーが全国の窓口にいますし、気軽に話が聞ける「みずほNISAカフェ」もあるので近くの店舗に問い合わせてみてください。