自分らしく生きるために
背中を押してくれるものとは

消費動向を占う上で近年注目されている「Z世代」。2000年前後に生まれた若者たちを指し、物心ついた時からスマートフォンがあり、デジタルネイティブなのが特徴で「流動的なアイデンティティを持つグローバル市民」「既存のルールにとらわれない人々」「テックネイティブ」とも言われている。彼らが今、社会の第一線に踏み出し始めている。もっとも、情報入手に長けている世代だが、中には選択肢の多さに翻弄され、自己表現に悩むこともあるようだ。

「自分らしく生きたいけれど、どうしたら良いのかわからない」—そんな人も多いのではないだろうか。様々な情報があふれる現代では、InstagramなどのSNSで周囲と自身を比べ、華やかな写真を見て落ち込むことがあるかもしれない。そのような中で自分らしさを見失い、人生の道に迷って立ち止まってしまうこともあるだろう。誰かに助言を求めたり、自ら行動を起こすことで、自分とは何か、を探すことも必要だ。それらのヒントを得るための手段としてお勧めしたいのが、実話をもとにした映画であり、そこに登場する人物の言葉や行動が、そっと背中を押してくれるかもしれない。特に若い世代に見てもらいたい映画を2本紹介したい。ルールにとらわれない生き方をしている登場人物の軌跡のうちに、Z世代にとっても有益なヒントが見つかるかもしれない。

「ハリエット」と「ストーリー・オブ・マイライフ」は19世紀アメリカの物語。前者は人種的に、後者は性別的に差別を受けていた人が、自分の意志で立ち上がり、やがて新しい時代を切り開いていく。共に200年近く昔の話だが、その行動力は現代にも通じるものがある。今の若い世代にも共感を持って見てもらえることだろう。

(筆者・福永聖二 YOMIURI BRAND STUDIO Creative Editor/Writer 編集委員などとして、読売新聞で20年以上にわたって映画を担当、7000本以上の映画を見てきた)

Z世代の自己表現を後押し カネボウ化粧品「KATE」の新しい取り組み

映画で描かれている登場人物の共通点は、それぞれが抱える障壁を乗り越えて、自分らしさを発揮したことではないだろうか。ありのままの自分をもう一度見つめ直し、現実と向き合う、そのような態度が求められているのかもしれない。

そしてルールにとらわれない発想や考えを持つことも大切だ。カネボウ化粧品のコスメブランド「KATE」によるZ世代に向けた情報発信も注目を集めている。12月22日には「自己表現に悩みを抱えるZ世代」へ向け、Webマガジン「#nomorerules.」をローンチ。ブランドのスローガンである「NO MORE RULES.」を体現するミュージシャンやモデルといった著名人にフォーカスし、その生き様やスタンスなどに迫るインタビュー記事を連載する。そこでは現在の自分らしさに至った苦悩や経験など、これまで語られていない彼らの想いが語られている。Z世代から支持される表現者たちをフィーチャーした記事には「なりたい自分を見つけてほしい」というメッセージが込められ、Z世代向けの自己表現を後押しする情報がぎっしりと詰まっている。インタビューからは、デジタル時代に生きながらも、SNSだけではなく、音楽、ファッションなどで自分らしさを表現することを怖がらずに楽しんでいることが伝わり勇気をもらえる。第一回は、吉井添さん、中山咲月さんのモデル二人。「NO MORE RULES.」をテーマに、ご自身が考える自分らしさについて迫るインタビューになっている。

自分がどうなりたいかわからない、どう表現したらいいかわからないと悩んでいる人にこちらもぜひ見てほしい。同じ時代に生きる彼らのメッセージからきっと将来のヒントが見つかるはずだ。

吉井 添さん

吉井 添さん

中山 咲月さん

中山 咲月さん

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