限られた輸送能力を最大限活用する方法として、共同輸送に対するニーズも高まっています。
日本のトラックの積載効率は、わずか40%未満。トラックの輸送能力を引き出す取り組みが必要です。
日本のトラックの積載効率*は40%未満
*積載効率=輸送トンキロ/能力トンキロ
「自動車統計輸送年報」(国土交通省総合政策局情報政策本部)
他社との共同輸送はさることながら、自社やグループ会社間においても、互いの連携がなく非効率な輸送を行っているケースが散見されています。
そこで、この状況を改善するために、多数の企業の輸送経路などをデータベース化し、共同輸送を可能にするサービス「TranOpt(トランオプト)」を開発しました。
群馬大学、明治大学との産学共同研究によるAIが、膨大な物流データから経路、荷量の需給・季節変動なども考慮したマッチングを提示。往路・復路の組み合わせだけでなく、3つの経路を結ぶマッチングや同一経路で混載を行う相手を探す機能も実装しています※1。経路のほかに実務上必要な要素もAIが考慮することでマッチングの確度を高め、マッチング候補の平均実車率は93%※2を実現しています。
「TranOpt」は、メーカーのほかに、メーカーなどから一定の荷物を定期便として請け負う運送会社にもご利用いただけます。
共同輸送が普及することで、実車率や積載率の向上、さらにはCO2排出量の削減も可能です。
このほかにも当社では、パレットについているタグの活用など、さまざまな仕組みやサービスの提供に取り組みながら物流現場の課題解決を目指します。パレットによる物流革新を通じて、日本のそしてこれから高齢化を迎える国々の持続的な社会の構築に貢献できるよう努めてまいります。
※1 TranOptは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業
「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」により研究開発されたシステムをベースにしています。
※2 2021年8月までに実施した無償トライアル利用において、利用者に候補表示されたマッチング候補の平均実車率