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世界禁煙デー2024

世界禁煙デーにライトアップイベント開催

世界禁煙デーにライトアップイベント開催

たばこの健康被害や 受動喫煙防止を啓発

たばこの健康被害や 受動喫煙防止を啓発

 世界禁煙デーの5月31日、公益社団法人日本医師会と公益財団法人日本サッカー協会は、東京タワーでイベントを開催しました。トークセッションには、日本医師会の松本吉郎会長と日本サッカー協会の宮本恒靖会長が登壇。喫煙による健康被害や受動喫煙の危険性について話しました。

動画ダイジェスト

喫煙は吸わない人の
リスクにも
日本医師会会長 松本吉郎氏

日本医師会会長

松本吉郎

日本サッカー協会会長 宮本恒靖氏

日本サッカー協会会長

宮本恒靖

 「喫煙しないことが一般的な社会慣習になること」を目的に世界保健機関(WHO)が定めた世界禁煙デーに合わせ、東京タワーで実施された当イベント。健康意識の高まりなどにより国内の喫煙者数は低下しているものの、近年でも年間約19万人が喫煙に関連する病気で亡くなっているといわれています。また、受動喫煙による健康被害も大きな問題です。
 日本医師会は「禁煙は愛」という冊子やWebサイトの制作、シンポジウムの開催などにより、喫煙に関する情報を提供しています。松本会長はイベント冒頭のあいさつで、「より多くの方に、たばこの害を知っていただきたい」と力を込めました。さらに、国内の課題として、加熱式たばこや電子たばこといった新型たばこの使用者の増加を指摘。紙巻きたばこの使用者は減少しているものの好ましい状況とは言えず、「自身の健康だけでなく周囲の人のためにも、禁煙に踏み出してほしい」と強調しました。
 宮本会長は、「アスリートに限らず、すべての人にとって禁煙は重要」とし、当イベントを「アスリート、指導者、サポーター、その家族の禁煙につなげたい」と話しました。
トークセッション
 トークセッションでは、松本会長からは喫煙の具体的なリスクを、宮本会長からはアスリート視点での気づきや日本サッカー協会の取り組みなどをお話しいただきました。
 

日常生活を脅かす
たばこの有害性

松本 喫煙がもたらす健康被害は深刻です。喫煙すると血管が収縮し、体内が酸素不足の状態に。さらに、たばこの有害物質は気道や肺胞を刺激して炎症を起こし、運動能力の低下を招きます。また、たばこに含まれるニコチンには中毒性があり、喫煙が習慣化している人がニコチン不足になると、集中力が低下するなど日常生活を脅かしかねません。
宮本 サッカーの試合中、選手は少なくとも10kmは走るといわれ、瞬時の判断を常に求められます。持久力や瞬発力にも影響すると思うと、たばこの害は非常に恐ろしいです。

14~15mまで広がる煙 
非喫煙者に影響

松本 特に注意していただきたいのは、周囲の方の健康も害しているということです。たばこから立ち上がる煙を副流煙といい、喫煙者が直接吸い込む煙よりも多くの有害物質を含みます。子どもの喘息を引き起こし、妊娠している方が低出生体重児を出産するリスクを高めるなどその被害は甚大です。
宮本 サッカーの試合やイベントには子どもたちが多く参加しているので、日本サッカー協会では「サッカーファミリー安全保護宣言」を掲げ、受動喫煙を防ぐよう呼び掛けています。
松本 紙巻きたばこの煙は半径14~15m、新型たばこは数mの範囲に広がるというデータがあります。もし、室内でたばこを吸っている人がいたら煙から逃れるのは難しいと、多くの人に知っていただきたいです。
宮本 サッカーのペナルティエリアの短辺がおおよそ16mなので、かなり広範囲まで煙が広がるんですね。私は喫煙可能な飲食店はもちろんのこと、分煙であっても避けるようにしています。新型たばこは副流煙やにおいが少なく、被害も抑えられるような印象がありますがいかがでしょうか。
松本吉郎氏 宮本恒靖氏

有害性の認識が低い
新型たばこ

松本 そういった印象を持たれがちですが、新型たばこも多くの有害物質を含んでいます。近年、ダイエットなどの誤った目的で使用する若年層が増加しており、早急な対策が必要です。
宮本 新型たばこの広告はよく目にするので、軽い気持ちで試す方も多いでしょうね。サッカー界では禁煙の意識がかなり浸透していますが、正しい知識を持って協会として改めて対策を徹底しなくてはならないと痛感しました。
松本 日本医師会では、「禁煙は愛」という冊子とWebサイトを制作しており、今年は改訂を行いました。医学的根拠に基づく最新の知見で内容を見直し、喫煙の危険性をわかりやすく理解していただけるものになっています。ぜひ多くの方に読んでいただければと思います。
東京タワーを染める
受動喫煙防止カラー
松本吉郎氏 宮本恒靖氏
 トークセッション終了後は、東京タワーをイエローグリーンにライトアップする点灯式を行いました。イエローグリーンは、「受動喫煙をしたくない・させたくない」という意思をあらわすシンボルカラーです。
 点灯式では、東京タワーのライブ映像をスクリーンに投影し、両会長がボタンを押すと、黄緑色に染まった東京タワーの姿が夜空に浮かび上がりました。

動画全編

禁煙呼びかける啓発展示も

禁煙呼びかける啓発展示
 イベントとあわせて東京タワーの下にある複合商業施設では、啓発展示コーナーを設置しました。喫煙によって引き起こされる疾患、ニコチン依存の仕組み、禁煙治療などを紹介するパネルを掲出し、訪れた人が足を止めて見入っていました。
 アンケートも実施し、回答した方に日本医師会のキャラクター日医君をあしらったペンやクリアファイルなどを配布し、禁煙や受動喫煙の防止を呼びかけました。