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躍進する都市、魅力再発見
香港ウィーク 11日まで東京で開催中
10月29日から11月11日まで「香港ウィーク」が東京で開催される。この機会に多彩な魅力を備えるアジアの国際都市、ビジネスチャンスが広がる場として躍進する香港をぜひ体験してほしい。
イベントの核となるのは11月1日に香港貿易発展局の主催で行われる大型ビジネスシンポジウム「think GLOBAL, think HONG KONG(国際化へのパートナー:香港)」だ。「香港ウィーク」では、このほかにもビジネスや金融、観光面から香港を紹介するさまざまなイベントが用意されている。発展するアジアの中心に位置し、世界とのつながりと独自の文化的ヘリテージを持つ香港を再発見するチャンスだ。
広東・香港・マカオ結ぶ経済圏 発展加速
香港の役割が一層強化
高速鉄道と橋の開通でアクセス向上
今回の「香港ウィーク」の特別ゲストは、香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官だ。「日本は香港と密接な経済関係にあり、日本の文化は香港市民によく知られている。温かいおもてなしの国でもある。そんな日本で香港ウィークを開催できるのはとても喜ばしい」と語っている。
「いつも日本で新しいスポットを訪れ、新しい体験を楽しんでいる。一方香港も、観光客には旅行先として、国際ビジネスの拡大を目指す日本企業にとっては進出先として、魅力に満ちている。今回の訪日では、政府関係者や経済界代表と日本・香港関係のさらなる発展について協議できることを楽しみにしている」
林鄭長官は日本公式訪問中に、日本中華総商会で、中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」および広東省と香港、マカオの一体的な発展を目指す「広東・香港・マカオ大湾区」構想における香港の重要な役割について講演を行う。
広東・香港・マカオ大湾区は、ダイナミックな成長が続く珠江デルタ地域の、香港とマカオを含む11都市からなる。7000万人近い人口を擁し、その域内総生産(GDP)は約1.5兆米ドルで、東京首都圏のGDPに匹敵する。大湾区内の越境流通・往来が拡大すれば、その経済潜在力が解き放たれて、GDPは2030年までに約4.6兆ドルに膨らむと試算されている。
広東省の広州、深圳と香港を結ぶ広深港高速鉄道や香港、マカオと広東省珠海を結ぶ港珠澳大橋などの新しい巨大インフラプロジェクトの完成により、アジアにおけるビジネス、金融、貿易のハブとしての香港の役割がますます強化される見通しだ。法律などの専門分野、クリエイティブ分野でも新たな投資や就業の機会が生み出されるだろう。
9月に開通した「広深港高速鉄道」。広州、深圳、香港を結ぶ
世界最長、55キロメートルの海上橋、「港珠澳大橋」
本土の鉄道網に接続
広深港高速鉄道はさる9月23日に開通し、香港と広州の移動時間は100分から48分に短縮された。これにより香港は、2万5000キロメートルを超える中国の高速鉄道網とつながり、それまで19時間かかった上海には8時間、24時間かかった北京には9時間で到着できるようになった。
もう1つのゲームチェンジャーは港珠澳大橋だ。橋とトンネルが一体化した構造物として世界最長で、香港国際空港近くの香港側から珠江デルタ西部のマカオ・珠海側まで、香港連結路と珠海連結路を含め55キロメートルで珠江河口を横断する。香港では特に貿易、物流、旅行業界に恩恵をもたらすと期待されている。
珠海から香港国際空港へはこれまで約4時間かかったが、港珠澳大橋を通れば45分に短縮される。これによって大湾区の競争力はさらに高まるだろう。
経済 自由度高い貿易相手
日本と香港は長年にわたり緊密な貿易関係にあり、香港は17年時点で日本の貿易相手国・地域(輸出入総額ベース)として世界8位、農林水産物輸出先で1位、訪日旅行者数の国・地域別では4位だった。
日本・香港間の17年の貿易総額(財貨輸出入の合計)は前年比5.1%増の490億米ドルに達した。17年の日本の農林水産物輸出総額に占める香港向けの比率は23.3%で、金額ベースでは1877億円に上った。
政府機関であるインベスト香港(香港投資推進局)の最新の調査によると、香港で事業を営む日本企業は約1400社に上り、国・地域別で最多。香港に拠点を構える理由としては、企業のアジア戦略に不可欠な立地、中国本土や世界の各市場とのネットワークの強さ、法の支配、知的財産の保護、低率でシンプルな税制が挙げられている。
香港の法人税率は18年4月から2段階になり、200万香港ドル(25万5000米ドル)までの利益については8.25%の軽減税率、200万香港ドルを超える利益には従来どおり16.5%が適用されている。給与所得税率は上限が15%で、相続税やキャピタルゲイン(有価証券の譲渡益)課税、物品・サービス税または付加価値税はない。
こうした競争優位性を背景に、香港は米ヘリテージ財団が95年以来毎年発表している「経済自由度指数」において24年連続で世界1位にランクされている。
人気高い日本のコスメ
日本最大級の化粧品総合サイト「@cosme(アットコスメ)」を運営する株式会社アイスタイルはさる6月、実店舗「@cosme store(アットコスメストア)」の香港1号店を九龍半島の繁華街・尖沙咀(チムサアチョイ)にオープンした。その狙いは、グローバル進出の一環として香港を通してブランドの海外への浸透・確立を図ることにある。
アイスタイル執行役員の遠藤宗(はじめ)氏によると、香港でも日本の店舗同様、イベントやメークアップ体験を行い、顧客と化粧品ブランドとの出会いの場を提供するという。
「香港では日本製化粧品の人気が高く、日本の化粧品会社にとって大きな市場になっている。香港に出店することで、多くの海外や中国本土からの旅行者にもアットコスメというブランドを浸透させていきたい」
同社の「アットコスメ」ブランドは、日本の人気化粧品が分かるランキングやユニークなショッピング体験を提供する場として、東アジアでよく知られているそうだ。
観光・生活 自然豊か、日本に親しみ
日本と香港の人々は、互いの文化や生活様式を尊敬し、その価値を認めあってきた。それは、2017年に香港を訪れた日本人旅行者数が123万人、日本を訪れた香港からの旅行者数が223万人に上ったことにも表れている。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年には香港からの訪日者数はさらに増えると予想される。
10月12日、「日本秋祭in香港」開会式に出席する林鄭月娥行政長官(左から3人目)。隣は松田邦紀大使兼総領事
海外からの旅行者にとって日本の旅のハイライトは、本格的な日本食を楽しむことだとよく言われる。香港の旅行者も例外ではない。実際、香港では日本食の人気が非常に高く、およそ1310軒の日本食レストランがある。在香港日本総領事館が2016年から毎年行っている「日本秋祭in香港」では、食品・飲料から芸術、工芸品、映画、スポーツまで、日本の文化を香港市民に紹介している。
そうした中、香港に住み、コスモポリタンなライフスタイルを享受している日本人は2万5000人を超す。香港は、ミシュランの星に輝くレストランからB級グルメ、世界的に有名なファッションブランドからローカルな市場まで、あらゆるものが簡単に行ける範囲に共存している。
香港では、高層ビル群が立ち並びネオンが輝く市街地から少し離れると、田園や海辺が広がっている。香港の約4割は自然公園や自然保護区に指定されており、ハイキングやピクニック、サイクリングを楽しむことはもちろん、ただ浜辺でのんびりした時間を過ごすこともできる。
香港ディズニーランドやオーシャンパーク(香港海洋公園)などのテーマパークでは、家族みんなが楽しめる。また年間を通じて、広東オペラ、ブロードウェイミュージカル、国際アートフェアや音楽祭などさまざまな文化イベントが開催されている。
ビジネスでも観光でも、ぜひ香港に来てこの街の魅力を楽しみ、役立ててほしい。
都内各地でイベント
■香港観光の新しい魅力を紹介、ミニチュア展示も
◎11月1日から4日まで、丸の内KITTE1階アトリウム・南側テラスで、香港政府観光局主催の企画展「香港ウィーク2018 Greater Bay Area Showcase」が行われる。会場では、港珠澳大橋で結ばれるマカオや、高速鉄道の開通で移動時間が短くなった広州など、近隣地域へのアクセスが便利になった香港の魅力を紹介する。また香港で活躍するミニチュア作家が描く、本物そっくりに再現された香港の街並みや風物詩のミニチュア作品も展示される。入場無料。
■高層ビルだけではない建築デザイン
◎11月1日から11日まで、銀座6丁目のGINZA SIX6階銀座蔦屋書店で、香港建築士学会主催の企画展「摩天楼だけじゃない~建築から探る香港~」が開かれる。香港という街の複雑性を映し出す建築プロジェクトとコンセプトを紹介する建築展。香港建築士学会に所属する28のメンバーによる16の展示を通じて、香港の隠れた側面を明らかにする。入場無料。
写真提供:PR Network
香港のデザイナーによるモダンなチョンサム。渋谷で企画展を開催
■チャイナドレスのタイムレスな美しさ
◎11月3日から11日まで、渋谷ヒカリエ8階で、香港アートセンター主催「ハイブリッドなおしゃれ:現代チョンサムのコレクション」が開かれる。広東語でチャイナドレスを意味するチョンサム(長衫)は1930年代から70年代にかけて香港で大流行し、香港のアイコン的なイメージになった。この企画展では香港のファッションデザイナーによるモダンなチョンサム約10点を展示するほか、ワークショップやトークショーも予定している。入場無料。
■オーケストラ卒業生の特別コンサート
◎「アジアユースオーケストラ卒業生によるスペシャルコンサート-日本・香港友好記念」も開かれる。87年に創立され、香港を拠点とするアジアユースオーケストラ(AYO)の日本・香港OB/OGメンバー約30人による特別公演。招待者のみ。AYOは香港と日本の芸術・文化交流の促進にも大きな役割を果たしている。90年に初公演を熊本で開催して以来、毎年のように来日公演を行う。若手芸術家の育成への貢献を認められ、高松宮殿下記念世界文化賞で若手芸術家奨励制度の奨励対象に選ばれたほか、音楽という共通言語で友好と相互理解を促進したとして、日経アジア賞(文化・社会部門)を受賞している。