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グローブ、ボールなど合計1649個の野球用具が集まりました

 読売新聞社は2016年、独立行政法人国際協力機構(JICA)の協力を得て、「世界の野球グローブ支援プロジェクト」をスタートさせた。開発途上国における野球の普及と、青少年教育の機会創出を目指し、「中古グローブなど野球用具の寄付」と「野球指導のためのプログラムの提供」を主な取り組みとして、20年東京五輪の年まで継続する予定。実施初年度は、日本国内で集めたグローブ、ボールなど計1649個の用具を、中南米やアフリカ諸国に寄贈し、今年1月末にはアルゼンチンでの野球指導を実施した。

寄付されたグローブを手に喜ぶ中米ベリーズの子どもたち

野球用具と指導プログラム提供

JICAを通じて各国へ

 20年東京五輪では、3大会ぶりに「野球・ソフトボール」が正式種目として復活する。野球は、1992年バルセロナ五輪から5大会連続で競技されたが、競技人口が北中米と東アジア地域に偏っていることが正式種目から外れた大きな要因の一つとされた。 「野球・ソフトボール」が正式種目であり続けるには、競技地域の拡大が重要で、世界各国での用具普及と指導者育成がその鍵となる。野球はグローブやバットなど比較的高価な用具が必要だが、地域によっては手にしにくい現状がある。また、野球のルールや技術などを教える適切な指導者も不足している。 そうした課題を踏まえて、本プロジェクトは野球用具の提供と同時に、指導者派遣を行っており、初年度は、読売巨人軍が運営する「ジャイアンツアカデミー」の指導者である古城茂幸コーチがアルゼンチンを訪れた。

ドームでも呼びかけ

 野球用具の寄付は本プロジェクトホームページで呼びかけたほか、全国の小学生球児憧れの大会「高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」などでも実施した。全日本軟式野球連盟の協力で、大会出場チームに呼びかけ、開会式が行われた明治神宮野球場に寄付ボックスを設置した。出場チームの選手や関係者から寄付されたグローブは、後日、東京ドームの巨人戦に招待されたチームからJICA関係者に手渡された。

 そのほか、イースタンリーグ巨人戦の球場やアンダーアーマーの一部店舗でも寄付を受け付けた。約3か月に及ぶ寄付活動の結果、グローブは503個、ボールやバット、キャッチャー用具などを合わせて計1649個の野球用具が集まった。 寄付された野球用具は、開発途上国で活動しているJICAボランティアを通じて手渡された。今期はアルゼンチン、ザンビア、ブルキナファソ、ベリーズ、ウガンダの5か国に今年1月から順次発送され、現地で活用されている。

感謝メッセージ続々

 3月、野球用具を受け取った国からメッセージが届いた。

 ブルキナファソでは、同国野球連盟が野球用具の引渡し式を行い、技術顧問からは「ブルキナファソでは野球用具の入手が困難なので、今回の供与はとてもとてもうれしい。野球の普及活動により、規律やチームのことを考える力が身に付き、かつ楽しく、情熱を燃やすことができることがわかる。この野球をもっともっとブルキナファソに普及させていきたい」と感謝の気持ちが伝えられた。

 ブルキナファソの女性ボンコ・カティさん(13)とヌフェ・メリサさん(11)から。「私たちは、2016年11月から野球を始めたばかりです。道具を送ってくれて日本は優しいと思います。送ってくれた道具を使ってたくさん練習してうまくなりたいです」。

 ウガンダ野球協会のカソジデンス会長からは、「遠くウガンダまで日本の皆さんが用具を届けてくださったことを決して忘れません。首都圏の青年によるリーグ戦が昨年から始まりましたが、今後は地方や少年、女子学生にも普及させていく予定で、今回の用具はそのために活用させていただきます」との喜びの声が寄せられた。

 先日、興奮のなかで幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での参加国の盛り上がりをみても、まだまだ野球の競技普及の伸びしろは大きい。読売新聞社とJICAは、より多くの子どもたちが野球に触れるきっかけ作りとなるよう、今後も本プロジェクトを続けていく。

ウガンダより

ブルキナファソより

ベリーズより

ジャイアンツアカデミー@アルゼンチン

古城コーチ スペイン語を交えて指導

 1月、南半球の季節は夏。さわやかな風が吹く快晴の下、30時間以上の長旅にもかかわらず、ジャイアンツアカデミーの古城茂幸コーチは精力的に活動した。

 28日は、首都ブエノスアイレスから車で30分ほどのエセイサ国立野球場での野球指導。午前は12歳以下の35人、午後は13歳以上の50人が参加し、関係者や保護者を合わせると総勢100人を超えた。

 古城コーチは、いきなりスペイン語で「はじめまして!古城茂幸です。シゲと呼んでください!」と挨拶。子どもたちのハートをつかむために、こっそり練習していたそうだ。 午前・午後ともに、ウォーミングアップ~キャッチボール~守備練習~打撃練習という流れで練習は行われた。古城コーチが特に重視したのは、ウォーミングアップ。成長期の体にはとても大事だということを、大きなジェスチャーと、片言のスペイン語で、ユーモアを交えて伝えた。

 翌29日は、ブエノスアイレスから車で約1時間のラ・プラタ日本語学校の野球場での指導。60人以上の選手に加え、関係者や保護者ら総勢120人が集まった。

 練習に先立ち、キャッチャー用具一式を贈呈するセレモニーが行われた。これは、本活動に賛同してくれた前橋市少年野球連盟所属チームが自ら集めた募金で購入したもので、ラ・プラタ日本人会野球部前会長のリカルド・ヤマグチさんが、地元の野球少年、少女たちを代表して受け取った。

 同会の呼びかけでは、参加条件に野球経験を問わなかったので、この日は「野球は初めて」という子どもたちが大半だった。そこで古城コーチは、楽しみながら野球の要素に触れられるよう、キャッチボール競争などゲーム形式の練習を取り入れた。おかげで子どもたちは大いに盛り上がり、保護者らも、わが子の守備や打撃を写真に撮ろうと一生懸命。日本の運動会のような風景が繰り広げられた。

 両日とも、古城コーチは指導後、子どもたちに囲まれて質問・サイン攻めにあっていた。現地指導者や保護者からは、「ぜひ再訪を」「毎年来てほしい」と次々に声をかけられるなど、大成功に終わった野球指導だった。

古城コーチの話

「アルゼンチンの子どもたちは、アドバイスした内容をどんどん吸収して、目に見えて上達していくので驚きました。みんな素直で礼儀正しく、野球人は礼節を重んじるという点では、世界共通だとうれしくなりました。この体験は、生涯の宝物です」

[主催]読売新聞社 [事業協力]JICA [賛同企業]日本マクドナルド、日本大学 [協力]全日本軟式野球連盟、アンダーアーマー [特別協力]読売巨人軍

WEB登録締切 2019年10月30日(水)

野球用具の必着日 2019年10月31日(木)

寄付いただいた用具が多数となった際、募集を早期終了する場合がございます。

事前登録はこちら

【問い合わせ先】
世界の野球グローブ支援プロジェクト事務局 TEL:03-5577-3064(平日10:00~18:00)
主催:
読売新聞社
事業協力:
JICA
協力:
全軟連JABAアンダーアーマーNPO法人 松井 55 ベースボールファウンデーション合同会社EXP
賛同企業:
マクドナルド
JEEP
特別協力:
ジャイアンツ

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