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※掲載の肩書は取材当時のものです。

グローバル時代をどう生きるか ~卒業生からのメッセージ~ ③

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現在、“人の国際化”をめざす新学部「国際社会科学部(仮称)」の設置準備を進める学習院大学は、長い歴史の内にグローバル社会の第一線で活躍する数々の卒業生を輩出してきた。その一人である人気パティシエールの柿沢安耶氏が、これからの若者に向けてグローバル時代を生き抜くための指針について語った。そのインタビューの模様をお伝えする。

自由を感じ、未来が開けた大学時代

――学習院大学では、どのような学生生活を送られていたのでしょうか。

柿沢 安耶氏(「パティスリー ポタジエ」 オーナーパティシエール)

 私はフランスの食文化に興味があり、それが高じて学習院大学の文学部フランス文学科(現在のフランス語圏文化学科)に入学しました。将来は海外で仕事をしたいという希望を持っていましたが、料理の道に進むという具体的なプランがあったわけではありません。まずは語学を含めたフランス文化全体について知ることで、将来の道を定めたいと考えていました。

 当時のことでまず思い出されるのは、友人たちも先生方も非常に個性的な人が多かったということです。それぞれがそれぞれのやり方で夢に向かって邁進する姿に刺激を受け、「私も自由にやっていいんだ」と、未来が開けたように感じたことを覚えています。

 もともと興味のあった分野ですから大学での学業はしっかりやりましたし、それと平行して、学外でフランス語の勉強も始めました。するとフランス語教室の先生がたまたまフランス料理研究家の内坂芳美先生と知り合いだったことをきっかけに、本格的にフランス料理を教えていただくことになりました。この頃にはフランスでの料理留学を計画し始め、漠然とではありますが、将来は料理の世界で生きていきたいと考えるようになっていました。

 在学中に経験した2度のフランス留学の資金は、料理店でのアルバイトを3つほど掛け持ちしながら貯めました。現地の家庭や料理学校でフランスの食文化に直接触れることのできた留学経験は、非常に有意義なものでしたが、一方で動物をさばくという生々しい作業にどうしても慣れることのできない自分にも気づかされました。そこで長いスパンで自分が料理の世界で何ができるのかと考えたとき、スイーツという選択肢が見えてきたのです。

 今思えば、大学時代は人との出会いに本当に恵まれた4年間でした。「あれをやりたい」「これをやりたい」と実際に言葉にすることで、色々な方の助けをいただき、結果として道が開けてきたという思いもあります。こうした積極性は高校生までの私にはなかったものですし、大学時代の様々な出会いが気づかせてくれたものだと考えています。

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