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※掲載の肩書は取材当時のものです。

女子中・高等科 国際化への取り組み

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世界に触れる充実した留学・研修プログラム

――留学制度や夏休みを利用した海外研修プログラムについてもお聞かせください。

イートンサマースクール

加茂

留学に関しては、1956年にAFS(American Field Service)、1970年に国際ロータリークラブを通じた交換留学制度をスタートさせました。留学生の受け入れに関しては、所属クラスにてお世話係を募り、また留学生は必ず参加する国際交流部(GIC)の活動などを通じて、学校生活における様々な場面において留学生をサポートするという伝統が根付いています。留学生は運動会や修学旅行にも、女子部生と同じように参加し、帰国する頃にはかなり日本語が上達しています。日本の文化にも精通し、女子部生と互いに素晴らしい国際交流を実践しています。一方、こちらから留学生を送り出す際には、原則として高等科からとしています。事前に英語力などの審査は行いますが、生徒が異文化の地で留学生活を存分に満喫できるよう、帰国後の心配などもできるだけクリアにした形で送り出しています。実際、帰国後の生徒に勉強の遅れなどは特に見受けられません。むしろこれまで以上に様々な活動に積極的になることが多いと感じています。また、保護者の海外赴任に伴って生徒が一時、学校を離れなければならないといった事情に対しても、万全のバックアップ体制が整っています。

 さらに夏休みを利用した海外研修プログラムとして、現在イートンサマースクール、「MLC(メソジスト・レディス・カレッジ)研修、プナホウでのSGLI(ステューデント・グローバル・リーダーシップ・インスティテュート)の3種類があります。まず、1996年にスタートした一番古い海外研修プログラムであるイートンサマースクールは、イギリスを代表する全寮制の男子校「イートン・カレッジ」が、学習院女子中・高等科に向けて提供する英語教育プログラムに参加するものです。ただし授業のレベルや使用するテキスト、日記作成などの課題については学習院の意向も汲まれており、また滞在中は規律のある寮生活を送ることで、プログラムが単なる物見遊山にならないように配慮しています。中3、高2・高3が参加可能ですが、開始当初から参加希望者が多く、昨年度より定員を20名から40名に増やしたほどです。

イートンサマースクール

 姉妹校であるオーストラリア・メルボルンのMLCの協力を得て、隔年で互いの学校を訪れるという研修旅行の形式を取っているのがMLC研修です。こちらは中3から高2が対象で、ホームステイを行います。滞在先では英語の語学研修を受ける一方、日本語の授業にも参加し、日本語を学ぶ現地の生徒たちに日本文化をプレゼンテーションする活動も行います。またMLCの生徒が来日した際には、ゲストをもてなすホストシスターとして生活や活動を共にする生徒もいます。さらに双方の生徒を6週間ずつ派遣する交換留学のプログラムも提供しています。

 最後のSGLIは、オバマ大統領の母校として知られるハワイのプナホウ高校で行われる「高校生サミット」に参加するものです。英語力が高く、また問題意識の高い生徒が世界中から集まるこのサミットでは、2週間にわたって現地で講演を聞き、討論やプレゼンテーションを通じて問題に対する意見交換をするほか、そこで得たものを学校に持ち帰ってプロジェクトを実行するという流れになっています。

SGLI(プナホウ)

河野

SGLIでは、年ごとにテーマが設定されます。例えば今年は「平等」がテーマとなります。ただし現地に行かないと、実際にどのようなプロジェクトが求められるのかが分からないため、参加する生徒は事前に入念な準備が必要です。テーマに基づき、仲間と共に様々な角度から検証を進めるのはもちろん、学習院高等科をはじめ他の参加校と連係して実践的なプレゼン会を行うなど、あらゆる状況を想定しつつ本番を迎えます。私は今年、このプログラムの引率を担当するのですが、生徒たちが現地で自信を持って自分たちの意見を伝え、プレゼンテーションを行えるよう、様々な角度からサポートしていきたいと考えています。さらに、このプログラムでは“高校生の立場で何ができるか”といった考え方を重視しており、生徒たちが母校に課題と問題意識を持ち帰ってくれるという点でも、非常に意義のあるものだと思います。

——留学や海外研修から帰国した生徒が、他の生徒にどのような影響を与えていると感じますか。

加茂

留学期間の長短に関わらず、他国の文化を体験することは本人にとって非常に大きな経験ですし、帰国生を受け入れる生徒たちにとっても刺激は大きいと感じます。語学力の進歩はもちろん、何事にも積極的な姿勢を示すようになることが多く、自分を表現する術を身につけて帰ってくることが少なくありません。そうした帰国生の活動的な姿を見て、「自分もこうありたい」と影響を受ける生徒は当然いますし、学校全体としても歓迎すべきことであると思っています。

河野

長く海外で暮らした帰国生には、問題意識がはっきりしており、周りに対してしっかりと発言のできる生徒が多いと感じます。そうした生徒は、日本で暮らしてきた生徒たちよりも、人間関係や言葉の問題で苦労してきた経験が多いのではないでしょうか。多種多様な人間がいる中で「自分はこういう人間だ」と自己表現してきたことが、日本ではできない成長につながっているのだと思います。

■国際交流に関するさまざまなプログラム  ※学年が特定されていないものは中3から参加可能です。
夏の海外研修

・イートンサマースクール(3週間)
・MLC研修(2週間・隔年/6週間…高Ⅱ対象)
・SGLI(2週間/プナホウスクール主催…高Ⅱ対象)

受け入れ・留学

・MLC(2週間・隔年/6週間…高Ⅱ対象)
・ロータリー、AFS派遣交換留学…高等科生対象
(各自の状況に合わせ、上記以外の留学機関を通じて留学に出る高等科生もおり ます)

その他…中1以上対象

・GIC(国際交流部)の活動
・授業での海外の学校とのインターネットを使用した交流
・英語力養成講座(通年)(学習院女子大学語学教育センター主催)
・イングリッシュセミナー(夏期休暇中実施)(学習院女子大学語学教育センター主催)

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