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※掲載の肩書は取材当時のものです。

中・高等科 国際化への取り組み

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問題意識と積極性を養う海外留学

――学習院中等科・高等科で学んだことが、生徒たちの成長にどのように生かされていくのか具体的にお聞かせください。

 学習院中・高等科における教科教育は、各教員の裁量の度合いが大きく認められており、グローバル化を意識した国際教育に熱心な教員が少なくありません。特に従来の教科枠を取り払い、より学際的に分野を横断する高等科2年生必修の「総合的な学習の時間」では、スポーツ、音楽、ボランティアなど多彩なテーマの選択授業が揃えられており、様々な切り口から国際社会を身近なものとして考える授業も、それぞれの教員の得意分野を生かして行われています。

 決して海外に行くことだけがグローバル教育ではありませんし、日々の学びの中で世界について考える機会を多く提供することは、生徒たちの“内なる国際化”に大きく貢献しているものと考えています。

 留学帰りの生徒たちから共通して感じられる成長の跡は、多くの場面で積極的な発言が目立つようになるということです。よく言われることですが、日本人はディスカッションなど積極的な発言を求められる場面に慣れておらず、ともすれば“意見がない”ように見られがちです。参加者ひと通りの発言を聞いた後、おもむろに口を開くといったようなやり方は、国際会議の場では通用しません。前述のプナホウ・スクールにおけるディスカッションなどにおいても、十分な語学力があるのにディスカッションでは発言ができないという生徒が多く、引率の教員として歯がゆく思わされることは少なくありません。こうした経験は私自身も学生時代にありますが、一番悔しい思いをするのはまさに本人なのだと思います。

 留学を経験した生徒が驚くほどの積極性を感じさせるのは、ただ受け身でいたのでは何も分からない、自分から行動を起こさないと何も始まらない、という危機感のようなものを皆多かれ少なかれ留学先で経験しているからではないでしょうか。また日本と比べてより積極性を重んじる欧米の学習環境に身を置くことで、自分の新たな可能性を見出すからではないでしょうか。留学を経て、なお“何かをしたい”という気持ちにあふれている生徒の思いは我々教員にも伝わってきますし、他の生徒たちにも良い意味で刺激を与えているものと感じます。これまでも留学経験者から、模擬国連、英語スピーチコンテスト、英語ディベート大会等に出場したいという要望が上がり、他の高等科生を巻き込んで参加したこともあります。“何かをしたい”という時に、生徒たちを全力でサポートしようという教員たちの存在が、学習院中・高等科の風土としてあると感じています。

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