コロナ禍における学習院のキャリア支援:特集: 学習院TIMES 学習院大学:読売新聞オンライン

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※掲載の肩書は取材当時のものです。

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コロナ禍における、学習院のキャリア支援

――2点目の、選考プロセスのオンライン化の状況について教えてください。

増本 大手企業を中心に、説明会や面接のオンライン化が進みました。612日時点で内定を取得済みの学生に、内定取得先企業の最終面接の形式を調査したところ、約4割がオンラインという結果に。最終面接は入社への動機づけや最後の意思決定の場でもあることを考えると意外と多いなという印象です。ただ、従業員規模によって差があり、5000名以上の企業では6割近くに上った一方、100名未満の企業では約2割にとどまっていました(※4

学生全員に配布する就職ガイドブック。キャリアセンターによるキャリア支援はこのガイドブックを中心にして行われる

淡野 キャリアセンターも、就職支援プログラムとして展開している各講座や学生への情報提供、個別相談を、3月以降はオンラインで行う方針に切り替えました。

――現在も学内への入構制限がなされている状況ですが、オンライン化をはじめ、どのような支援を2021年卒生に向けて行なっているのでしょうか?

淡野 もともと、私たちはここ78年間、「脱・前例主義」を掲げ、毎年必ず、前年度の取り組みの総括をした上で次年度の方針と取り組み内容を固めてきました。近年は、先行き不透明な社会において活躍できるのは、指示待ちではなく「私がやります!」と自ら手を挙げて提案できる「自走型人間」だと考え、すべてのキャリアセンター提供講座をアクティブラーニング形式とし、自走できる学生の育成に取り組んでいます。

就活の進行段階に合わせて必要な情報を定期的に配信

 2021年卒生に向けては、3年生・修士1年生の4月のガイダンスを皮切りに、夏休み前のインターンシップ準備講座、秋の自己PR、エントリーシート基礎講座、1月の面接対策セミナーなど、各種講座・ガイダンスを実施するとともに、個別相談にも応じてきました。

 その後の新型コロナウイルス感染症の流行はまったくの想定外でしたが、先述したとおり、近いうちに景気が下降することを想定して準備していましたし、学生に伝えるべき情報をキャリアセンターが発信し、それをもとに学生が自分の考えをまとめ、伝えるという基本的なコミュニケーションはオンラインでもできると考え、すぐにオンライン化を進めました。

増本 具体的には、何をどうオンライン化されたのですか?

オリジナル学生向け動画「自粛期間中にできること」

淡野 3月2週目以降、学内での企業説明会や各種講座、対面での個別相談は中止しましたが、すぐにオンライン化に取り組み、3月後半にはオンライン会議ツール「ZOOM」を使った個別相談を始めました。4月の緊急事態宣言後は、ZOOMでの個別相談を継続しながら、4月末に外出自粛期間中にできること・やるべきことをまとめた動画を、5月上旬にはWeb面談のポイントをまとめた動画を配信。さらに、5月中旬には、内定が出始めていたことを受け、内定承諾の仕組みや内定辞退の仕方、オワハラへの対処法などをまとめた動画も配信しています。

オリジナル学生向け動画「WEB面談のポイント

 学生は対面での授業や課外活動が制限されていますから、学生同士での情報交換や相談ができず、孤独な状態。だからこそ、キャリアセンターがコンスタントな動画配信を行い、「いつでも相談して」というメッセージを出し続けることが大事だと考えました。また、学生には社会状況を把握し、どう対応するのかを自ら考える自走型人間を目指すべきと指導していますので、まずキャリアセンター自身がいち早く状況に対応して学生に必要な支援を届けました。


4 就職みらい研究所「就職プロセス調査(2021年卒)2020612日時点 内定状況」より