一次脳卒中センター「脳卒中治療」に強い病院特集
医療法人社団 英明会
兵庫県明石市、東播磨地域、神戸市西区地域で住民からの信頼を得ている大西脳神経外科病院。脳卒中救急医療、先進の治療とともに、リハビリから在宅医療までを包括的に行う。
理事長・院長
脳血管内治療主任部長
脳卒中センター長
医療連携部長
大西 宏之
おおにし・ひろゆき/医学博士。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医。
「地域には脳神経疾患に特化した医療機関が必要」という理念の下、現会長の大西英之医師によって2000年に開院された同院。以来24年間、地域の救急体制を確立、先進治療を推進してきた。地域的に知名度が高まり、医療圏の垣根を超え、遠方から来院する人も多い。2022年には一次脳卒中センターコア施設に認定され地域の中核病院として位置づけられた。
コロナ禍では他で断られた救急患者もスタッフの安全対策を講じながらすべて受け入れ、地域住民からの信頼度をより高めた。
2023年4月、大西英之理事長が会長に、大西宏之副理事長が理事長・院長に就任し、世代交代が図られた。大西宏之理事長・院長は、「今までと同様に先進的医療を推進するとともに、医療の幅を広げていきたい」と抱負を語る。
脳卒中領域では血管内に管を通して治療する血管内治療の進歩がめざましい。大西宏之医師はこの血管内治療に早くから取り組み、毎週一日大学病院に勤務、後輩を指導しながら、新しい治療も習得して、大型脳動脈瘤を血栓化するフローダイバーターステント治療などを推進してきた。
2020年には診断と治療を同時に行うことのできる血管撮影装置(ARTIS icono D-Spin)を導入。2023年には脳動脈瘤の治療にWEBと呼ばれる網目の袋状の治療機器をいち早く導入している。
「先進的な機器により治療の幅が広がり、患者さんの症状に適した治療が選択できます。体への負担も少なく、速やかな社会復帰、予後の改善に繋がります」と大西宏之医師は語る。(以下の語りは同医師)
血管内治療を担当する医師は総勢6名と充実している。「今後も脳血管内治療専門医をはじめ、脳神経外科医を育てていきたい」と意欲を見せる。
先進の血管撮影装置「ARTIS icono D-Spin」を活用した血管内治療手術。
3D画像を元に体内にマイクロカテーテルを挿入、病変にアプローチする。
急性期治療後の支援も重視する。同院はこれまでも丁寧なリハビリテーションに定評があり、近い将来には現在50あるリハビリ病床をさらに拡充する予定という。
治療後の生活を支援する「脳卒中相談窓口」も開設された。服薬、リハビリ、食事面の相談を受け、看護師、薬剤師などの専門職員が答える。
「急性期の治療が終わった患者さんから『もう少しこちらで診ていただきたい』という声をいただいたこともあり開設しました。今後はより綿密に、急性期だけではなく回復期、在宅期まで包括的に診て、地域の皆さんの健康増進に貢献したい」
脳卒中だけでなく、首や腰の痛みに関する疾患、頚椎・腰椎椎間板ヘルニアなどには、脳神経外科の「脊椎・脊髄センター」が治療にあたる。社会の高齢化に伴い、パーキンソン病、認知症など、脳神経内科領域の罹患数も増えているが、「めまい、ふらつきなどの症状があれば気軽に相談ください。認知症の治療もめざましく進んでいます。脳と神経に関することはすべて当院に安心して任せていただけるような体制を作るのが私の役割と考えています」と地域医療を担うべく、大西宏之医師が力強いメッセージを発信する。
医療法人社団 英明会
大西脳神経外科病院
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