膝・股関節 手術・治療特集
医療法人社団 松下会
近鉄けいはんな線・白庭台駅前にあり、定期通院にも便利な白庭病院。2008年8月の開院以来、「地域の皆様のニーズを大切に、いつでも気軽に利用していただける病院」を目指し、良質な医療を提供してきた。高齢者に増えつつある膝や股関節の疾患についても、体への負担が少ない低侵襲な治療と手厚いリハビリで早期回復に繋げ、地域の中核病院として住民の厚い信頼を得ている。
院長
小林 章郎
こばやし・あきお/61年岐阜大学医学部卒業。イギリスロンドン大学研究員及び臨床フェロー、大阪市立大学助教授、大阪府立医療センター・人工関節センター長を経て、23年4月から白庭病院に勤務。
関節センター長
岩切 健太郎
いわきり・けんたろう/13年大阪市立大学医学部卒業。大阪労災病院、吹田市民病院、白浜はまゆう病院を経て23年4月から白庭病院に勤務。フランスリヨン大学 S Lustig教授、スイスベルン大学 K Siebenrock教授に師事。
2011年に開設された「関節センター」では「痛みや出血が少なく体にやさしい治療」を指針に、小林章郎院長と岩切健太郎センター長が変形性関節症などに対し人工関節置換術を行っている。
2022年1~12月までの手術は人工膝関節置換術185件、人工股関節置換術159件(うち両側同時手術は膝29件、股関節12件)。センター開設からの手術件数の累計実績は膝1695件、股関節1097件(2011年4月~22年12月)にのぼる。「特に股関節の手術件数は奈良県内でも最も多いのが特長です。術後の患者様からの評価は高く、手術件数は年々増えています。また、高齢の患者様にとって両側同時手術は1度の手術、治療期間も短縮できることから適応の患者様には積極的に実施しています」と小林院長は話す。
人工関節手術では術前に患者の形状をデータ化し、コンピュータ支援術前計画(3次元テンプレートシステム)を作成。岩切センター長が開発した簡易ナビゲーションシステムを用いて、それぞれの患者に最適なインプラントを的確に設置している。
特に股関節の手術では筋肉を切らず筋肉の間を切開する筋間侵入アプローチによる筋腱温存手術を全国的に先駆けて行い、手術では正常組織をできるだけ温存する先進的な術式を取り入れてきた。
「センター開設以来、痛みや出血が少なく、より満足度の高い治療を受けていただけるようロボット手術も含めた治療法の検討や研究を積み重ねてきました。これまで多くの症例から培った確かな手術、手技で、患者さんの状況に応じた最適な治療を提供しています」と岩切センター長。
出血を抑える働きがあるトランサミンの関節内注射や全身投与による出血予防、鎮痛カクテル注射や止血クーリングなどを組み合わせ、除痛と出血量をできるだけ少なくする対策も徹底的に実施。貯血式自己血輸血を行うことは少ない。また、股関節手術後の脱臼は最近8年間でゼロを維持。患者への体の負担が少ない低侵襲な治療をトータルに実現している。
術後のリハビリは理学療法士15人、作業療法士5人が在籍し、それぞれの患者に応じたリハビリプログラムを作成。術後翌日から歩行訓練などを開始し早期回復に努める。術前から退院後まで同じ病院で同じスタッフが継続的にサポートしてくれるのも安心だ。
小林院長は「関節の痛みに悩む患者様にスタッフ一丸となって寄り添い、これからも良質な医療を提供してまいります。一人でも多くの方が再び充実した日常生活を送れるよう尽力していきたいですね」と力を込めた。
医療法人社団 松下会
白庭病院
〒630-0136 奈良県生駒市白庭台6-10-1
TEL.0743-70-0022
https://www.allpines.jp/shiraniwa/
■診療科目/内科・外科・整形外科・脳神経外科・眼科・泌尿器科・リハビリテーション科・皮膚科・神経内科・放射線科
関節センター/脊椎センター/脳卒中センター併設