大西脳神経外科病院

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大西脳神経外科病院 ロゴ 大西脳神経外科病院脳神経疾患の専門病院として
常に先進的治療に取り組む

兵庫県明石市、東播磨地域を医療圏とする大西脳神経外科病院。脳卒中の先進的医療を推進し、発症から社会復帰を支援する包括的医療機関として地域からの信頼を得ている。

大西 宏之

副理事長、副院長、
脳神経外科部長、
脳血管内治療科部長
大西 宏之

おおにし・ひろゆき/医学博士。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医。



コロナ禍の中、すべての救急搬送を受け入れる

 社会の高齢化に伴い、脳卒中治療の必要性は今後益々、高まっていく。発症と同時に待ったなしの時間との戦いになるため、地域に専門性の高い病院があることが重要だ。
 兵庫県明石市、東播磨地域の医療圏で脳神経疾患に特化した治療を行い、住民から信頼を得ているのが「大西脳神経外科病院」。日本脳卒中学会から地域の中核病院として「一次脳卒中センター(PSC)コア施設」に認定されている。
 24時間365日救急患者を受け入れると掲げた方針は、コロナ禍の中でも遂行された。コロナ感染症は血栓症から脳卒中になりやすいことが知られている。同院では他から断られた救急患者を、スタッフの安全対策を講じながらすべて受け入れた。同院副院長の大西宏之氏は、「うちが断ったら患者さんは行くところがありません。使命感を持って受け入れました。コロナ禍で当院の果たす役割がより一層広がったと感じました」と語る。


先進的な血管内治療をいち早く導入

 脳卒中治療は最近、開頭手術をせず、血管に管を通して患部を治療する血管内治療が主流になっている。同院でも、カテーテルを使用した血栓回収術、コイルによる脳動脈瘤塞栓術、大型脳動脈瘤を血栓化するフローダイバーターステント治療などの血管内治療に取り組んできた。
 2020年には診断と治療を同時に行うことができる血管撮影装置ARTISiconoD-Spinを導入し、搬送から治療開始まで従来は60分かかっていた時間を30~40分に短縮できるようになった。患者の予後が改善され、社会復帰を果たす率が高まった。
 さらに2023年からflowdisruption deviceといい、提灯型に丸めたメッシュのフローダイバーステントを動脈瘤内に挿入して動脈瘤を血栓化する先進的な治療を、民間病院としては先行して導入を開始する。「従来の方法とは異なり、動脈瘤に直接ステントを挿入し、動脈瘤の中で完結する治療法です。血液をさらさらにする薬を飲まずに済むなど患者さんの負担も軽減します」(大西副院長)。

先進の血管撮影装置「ARTIS icono D-Spin」を活用した血管内治療

先進の血管撮影装置「ARTIS icono D-Spin」を活用した血管内治療


認定資格を持つ医師、看護師、検査技師によるチーム医療

 これらの治療にあたるのは脳神経外科専門医、脳神経血管内治療専門医など脳卒中を専門とする7名の医師だ。大西副院長は大阪医科大学で臨床教育准教授として後進の指導にもあたっている。大学に籍を置くことで先進の治療を取り入れることができ、また大学から優秀な医師が大西脳神経外科病院に集まる。それらによって治療実績が向上するという良好な循環が生まれている。
 またスタッフも脳卒中リハビリテーションの認定看護師、認定管理検査技師などの認定を取得しているスキルの高い看護師、検査技師が増え、医師と連携して先進的治療にあたるシステムが確立される。
 リハビリテーションに関しては、現在リハビリ病床60床と充実しているが今後さらに、施設の充実を図るといい、疾患の発症から社会復帰までを包括的にサポートする医療機関として進化し続けている。

主な手術実績


HOSPITAL DATA

大西脳神経外科病院

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大西脳神経外科病院
〒674-0064 兵庫県明石市大久保町江井島1661-1
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