甲状腺治療・手術特集
世田谷区経堂の閑静な住宅地の一角にある五十子クリニックは、開業から47年、地域に密着した医療を続けてきた。2004年からは、京都大学や米国ハーバード大学などで学んだ五十子大雅医師が運営。患者の約8割を占める甲状腺疾患を中心に、糖尿病、循環器疾患など、治療だけでなく、健康な生活を送るための生活習慣についても熱心にサポートしている。
理事長・院長
五十子 大雅
いらこ・たいが/ 1999年東京慈恵会医科大学卒業、2002年京都大学附属病院探索医療センター医員。日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内科学会認定総合内科専門医。
まるでリビングルームのような広々とした受付・ロビーに、バランスボールやヨガマットが並ぶ診察室――。五十子クリニックは医療機関とは思えない、明るく、開放的な空間になっている。
「深刻な病気にかかると、『なぜ、私がこんな目に遭うのか』と悲観的になってしまう方が大半だと思います。でも、治療すれば回復しますから、病気をきっかけにして、治療後は健康的な生活を送ることができるようにしてもらえればと思っています。誤解を恐れずに言えば、『病気になってよかった』と考えてほしいのです」と五十子大雅院長は話す。
バセドウ病などの甲状腺疾患は若い女性に多いのだが、例えば20代や30代で発症したとすれば、その後の生活習慣を意識することによって丈夫な体をつくることができ、ミドル世代やシニア世代になってもそれを維持することができるはずだと説く。
「健康の土台となるのは、十分な睡眠と、バランスの良い食事、そして適度な運動です」と五十子院長。診察室にバランスボールやヨガマットがあるのは、気軽に始められる運動だからだ。
「患者さんに薦めるのだから、自分自身もやらなければと、1年ほど前から本格的なボディビルのトレーニングを開始。診察中は椅子ではなくバランスボールに乗っていますが、そうすると股関節の柔軟性が高まるのです」と微笑む。
五十子院長は東京慈恵会医科大学在学中に米国ハーバード大学に約1年間留学。研修医を終えた2002年に京都大学附属病院に研究医員として招かれた。この時に甲状腺疾患を詳しく知り、治療の経験を積んだ。2004年に先代の父から内科クリニックを継承。以来、17年にわたって、糖尿病、高血圧症、甲状腺疾患を中心に、地域の身近な専門医として活動してきた。甲状腺疾患の新規患者数は年間1140人(2021年1月~12月)と、個人のクリニックとしては突出した数字を残している。
「ここ数年は産婦人科医からの紹介が増えています。実は不妊と甲状腺の関連性は極めて高く、不妊に悩む女性の中には、甲状腺ホルモンの分泌量が多過ぎる人、あるいは極端に少ない人がいます。こうした場合は投薬で改善でき、治療後まもなく赤ちゃんを身籠ったという嬉しいニュースを聞くことも珍しくありません」(五十子院長)
また、毎週月曜日は甲状腺疾患治療で有数の実績を持つ東京・表参道の伊藤病院の外来を担当。そこでも多くの患者が待っているという。
「この医院を継承したときに掲げたミッションは、『運動、栄養学を融合した最高の医療を提供して、楽しく人生を謳歌してもらうこと』。五十子クリニックは何か面白そうだと感じた方に、来院していただきたいですね」
医療法人社団慈京会
五十子クリニック
〒156-0052
東京都世田谷区経堂5-3-29
TEL.03-3426-0220
https://www.irakoclinic.com
■診療時間 9:00~12:00 / 14:00~18:00 / 18:00~20:00
※月曜14:00~17:00は伊藤病院(表参道)にて診療しております。
※土曜の診療時間は9:00~13:00
■休診日 金曜・日曜・祝日
■交通アクセス
小田急線「経堂駅」から徒歩7分
世田谷線「宮坂駅」から徒歩13分