病院の実力2022 ＞ 医療法人社団 博豊会 八王子脊椎外科クリニック

院長
森　俊一

もり・しゅんいち／愛媛大学医学部卒業。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科専門医、日本脊椎脊髄病学会指導医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医。

ＸＬＩＦ、ＯＬＩＦに精通し状態に適した手術を実施

「一般的に脊椎脊髄の疾患は高齢者に特有のものと思われがちですが、30～40代の働き盛りの患者さんも少なくありません」と説明するのは、脊椎脊髄外科に特化した専門施設である八王子脊椎外科クリニックの森俊一院長。
　同院は高度な専門性を必要とする、様々な脊椎・脊髄疾患に対して、これまで常に先進の技術を用い、より正確で安全な外科手術に努めてきた。特に脊椎が左右・前後にずれる変性側弯症・後弯症などに対して行うＸＬＩＦやＯＬＩＦといった手術を多く行っており、全疾患に対して様々な手術を年間６００例以上（※）も実施している。
「切開を背面から行うＰＬＩＦやＴＬＩＦといった手術法はもちろん、背中の神経を避けるために体の真横から切開し脊椎にアプローチするＸＬＩＦ、同様に左側面やや斜め前からアプローチするＯＬＩＦといった手術法を常勤の医師がマスターしていることが当院の特徴です」
　ＸＬＩＦ、 ＯＬＩＦは背中の筋肉を傷つけず、出血も少なく、大きなインプラントを入れることが出来るため、より安定した脊椎の固定が行え、低侵襲だ。両術式はアプローチが側方のため臓器・血管・神経などに注意を払いながら手術を進める。そのために高い経験値が求められる。これらの手技を両方とも行える医師は少ない。しかし、同院では、両手技が使えることで、患者の状態に応じて術式を選択でき、手術の幅が広がる。ＸＬＩＦは森院長が米国で学び全国有数の執刀件数を誇り、2019年からはＯＬＩＦも開始して治療体制を充実させた。

副院長
服部　敏

はっとり・さとし／奈良県立医科大学医学部卒業、名古屋市立大学大学院（医学研究科）修了。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会指導医、日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医。

医師４人体制で患者の要望に応える治療体制を構築

　「例えば生活環境の違いで患者さんが治療に求めるものも異なります。痛みの原因を取り除く治療を第一にしながらも、患者さんの症状や生活環境、持病、自宅のサポート体制や要望も勘案しながら、治療をすすめます。安全で的確な手術が行えるように、常に知見を広め、新しい術式への取組を欠かさないようにも努めています」と患者ファーストの姿勢を語る森院長。頸椎椎間板ヘルニアに対する人工椎間板置換術や、腰椎の内視鏡下椎間板摘出術も「患者さんに良質な治療を」との考えから導入された。
　手術は、森院長をはじめ服部敏副院長、田之上崇医師、麻酔科の古賀格医師の４人体制で常に綿密な連携を図り、短時間で侵襲の少ない治療法が検討されている。
　また、患者の満足度を高めるオーダーメイド治療をさらに充実させるべく、2023年には都内23区内に、新たな体制を整えた新病院を開院させる計画もある。

※2021年１月～12月実績

▼脊椎・脊髄病手術の実績（2021年1月～12月）