習志野第一病院

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社会医療法人社団菊田会 習志野第一病院AMIS(前方最小侵襲手術)と
ナビ・システムで早期回復を目指す

三橋 繁

院長 兼 人工関節センター長
三橋 繁

みつはし・しげる/1992年千葉大学医学部卒業、同大学附属病院整形外科教室入局。2001年米国アンダーソン整形外科研究所に留学、2016年6月より現職。日本整形外科学会認定整形外科専門医。東邦大学医学部客員講師。


 救急医療と整形外科の専門医療を柱とする習志野第一病院。「人工関節センター」と「脊椎脊髄外科センター」を有し、人工関節センターは昨年、股関節と膝関節で合計約200件の人工関節置換術を実施した。
 院長の三橋 繁医師は、「股関節では、体の負担が軽いAMIS(前方最小侵襲手術)を採用しています。筋肉や靭帯を切らず、血管の損傷が少ないこと、そして傷口が小さいことです」と語る。従来の手術法に比べて術後の痛みが軽く、早期回復が見込めるという。
 膝関節では術中ナビゲーションシステムを導入。「患者さんの骨格情報を入力すると、骨を削る量、人工関節の設置位置や角度を計測して手術器具の動きをサポートしてくれるため、高い精度で人工膝関節を設置することができます」と、三橋医師は説明する。


菅野 真彦

医師
菅野 真彦

すがの・まさひこ/ 2009年和歌山県立医科大学卒。2019年千葉大学大学院医学薬学府先端医学薬学専攻博士課程修了。日本整形外科学会専門医。


 同センターで手術を担当しているのは、主に三橋医師と菅野真彦医師だ。菅野医師は、「股関節、膝関節を専門とする医師が2人、麻酔医が3人在籍し、平日は毎日手術を行っているため、手術を待つ期間が短いことも特徴です」と話す。
 また、麻酔医による神経ブロックや関節周囲多剤カクテル注射で“痛くない手術”を目指しているという。「痛みのケアには気を配り、術後も麻酔医が回診して痛みのコントロールを行っています。低侵襲手術との相乗効果でリハビリが順調に進み、早期に社会復帰する患者さんが増えています」と菅野医師。
 新型コロナウイルス感染症拡大が地域の救急医療にも影響し、同院に搬送される骨折患者などは増加している。三橋医師は、「どのような状況でも“真心のある医療の提供”という理念は守る」と力を込める。昨年開院50周年を迎えて新館が完成し、クリーンルーム仕様の手術室が2室増えるなど設備が充実した。さらなる地域医療への貢献が期待される。

手術実績件数(2018 2019 2020)


HOSPITAL DATA

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