膝・股関節 手術・治療
人工関節センター長
望月 義人
2005年慶應義塾大学医学部卒業。旭中央病院、東京歯科大学市川総合病院、産業医科大学若松病院助教、武蔵野赤十字病院整形外科副部長を経て、2020年4月から現職。
東京の下町・浅草で急性期医療を支える病院として昭和55年に開院した浅草病院。平成28年には病院移転で施設を拡充した。
同院は令和2年4月、整形外科に股関節や膝関節の手術を専門的に行う人工関節センターを開設した。センター長に就任した望月義人医師は、他院で年間400件の人工関節の手術実績を持つ。センター開設から12月までの9ヵ月の間に、コロナ渦中にも関わらず100件を超える人工関節の手術を実施している。
「私たちが関節センターのコンセプトに掲げているのは“超早期回復”です。多くの病院で早期回復を標榜していますが、それは概ね早期退院を意味しています。そうした方々の多くは、すぐに日常生活に戻れないため、退院後に自発的に歩行訓練などのリハビリが必要になります。当院の“超早期回復”とは退院後にすぐに社会復帰をすることで、患者さんの状態や必要性に応じて、術後1週間~10日程度で仕事復帰や日常生活に支障のない状態に回復することを目指しています」と語るのは望月センター長だ。
“超早期回復”を可能にするのが低侵襲手術、リハビリ、痛み止めの3つの要素だ。低侵襲手術では、特に股関節手術で仰臥位前外側アプローチという望月医師が得意とする術法を行う。この術式は筋肉や関節を袋状に覆う関節包を切らずに温存するため体への侵襲が少なく、早期から機能回復に向けたリハビリを行うこともできるという。
リハビリでは術後3~4日以内に術前の生活動作まで戻すことを目標としている。土日も含め1日2回のリハビリがあり、歩行訓練や筋肉強化と共に訓練効果を高めるマッサージも行う。
術後の痛みに対しては就寝前には眠くなる痛み止め、翌日以降は体に負担をかけないように痛み止めを組み合わせる。退院後3ヵ月間は投薬計画で痛みのない社会復帰を実現するという。
「関節センターでは教育機関として医療情報の発信や医師の受け入れも行い、患者さんの幸せづくりの起点になるような病院になることも目指しています」と望月センター長は抱負を語る。
医療法人社団哺育会
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