大西脳神経外科病院

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医療法人社団 英明会 大西脳神経外科病院先進の血管撮影装置の導入で治療時間を短縮、
低侵襲な血管内治療を実施

兵庫県明石市および東播磨医療圏で、脳疾患に特化した専門病院として信頼される大西脳神経外科病院。先進機器の導入、「先進的血管内治療」で、症例に応じた高度な医療を実施している。

大西 英之

理事長
大西 英之

おおにし・ひでゆき/医学博士。奈良県立医科大学臨床教授。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。

フローダイバーターステント治療を開始

 2020年、設立20周年を迎えた大西脳神経外科病院。
 理事長の大西英之医師は、「地域の脳疾患治療を担う民間病院として、20年間、責任感を持って、1症例1症例、地道に取り組んできました」
 特に、脳神経疾患の中でも一刻も早い治療開始が予後を左右する脳卒中治療では救急隊と連携し、24時間365日体制で取り組んできた。
「予防に関しても国立循環器病研究センターと協同で研究しており、救急隊による小学校でのセミナーを通して、子供から祖父母に伝わり早期受診につながるような取り組みも行っています」(理事長)
 日本脳卒中学会は、血栓溶解療法・t‒PA静注療法などができる施設を地域の「第一次脳卒中センター」に認定したが、同院も地域の中核病院として認定されている。
 脳卒中治療では血管内治療の進歩がめざましい。同院では5名の脳血管内治療専門医による「血管内治療」チームが作られ、体内にカテーテルを入れる血栓回収術、コイル、ステントを挿入して破裂を防ぐ脳動脈瘤塞栓術などを行ってきた。2019年からは大脳動脈瘤を血栓化する先進的治療、フローダイバーターステント治療も開始している。

先進の血管撮影装置「ARTIS icono D-Spin」を活用した血管内治療

先進の血管撮影装置「ARTIS icono D-Spin」を活用した血管内治療


新型血管撮影装置で搬送後30分で治療を開始

 また、全国に先駆け、診断と治療が同時にできる新型の血管撮影装置を導入、これにより救急搬送後30分程度での治療開始が実現した。脳血管内治療科主任部長の大西宏之医師は、
「脳梗塞は時間がすべて。時間短縮とともに細い血管やステントと血管の密着性をクリアに見ることができ、治療成績が向上しました」と語る。
 症例によっては従来の開頭手術が適している場合もあるが、医師が全員で毎朝カンファレンスを行い、全症例を検討し、安全性と効果を見極めて治療法を選択する。
 綿密なリハビリにも定評がある。1フロア31床をすべてリハビリに用い、看護師、理学療法士、作業療法士、言語療法士など各分野の専門家がチームを組み、患者さんの一日も早い社会復帰をめざす。
 院長の久我純弘医師は、
「急性期から回復期へ、同じ病院の中で切れ目なく移行でき、医療情報が共有できることが当院の特長です」と言う。
 また、2019年から保険適用された「本態性振戦」への収束超音波治療の実績も伸び、手のふるえに悩む患者さんが全国から訪れている。
 若い世代の片頭痛、めまいや耳鳴りなどに対応するJR明石駅前の「大西脳外科クリニック」も含め、東播磨地域の包括的な脳神経外科として揺るぎない地位を占めている。

久我 純弘

理事・院長・医務部長・
脳神経外科主任部長・
回復期リハビリテーションセンター長
久我 純弘

くが・よしひろ/医学博士。近畿脊椎外科研究会世話人。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。

大西 宏之

脳神経外科部長
脳血管内治療主任部長・脳卒中センター長・
地域連携部長
大西 宏之

おおにし・ひろゆき/医学博士。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医。

主な手術実績 2020年1月~12月


HOSPITAL DATA

大西脳神経外科病院

医療法人社団 英明会
大西脳神経外科病院
〒674-0064
兵庫県明石市大久保町江井島1661-1
TEL.078-938-1238
http://www.onc.akashi.hyogo.jp/