先進医療の拠点へ
脊椎の病気を専門的に治療する八王子脊椎外科クリニックは、2013年に開院して以来、年間約600例(※)という手術実績を誇る。
2021年からは、頸椎椎間板ヘルニアの患者を対象に人工椎間板置換術を開始。より充実した治療体制を整えている。
※ 2013年1月~2020年12月
院長
森 俊一
もり・しゅんいち/愛媛大学医学部卒業。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科専門医、日本脊椎脊髄病学会指導医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医。
八王子脊椎外科クリニックは、脊椎脊髄外科に特化した専門施設。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症、変性側弯症・後弯症、脊椎椎体骨折、靭帯骨化症などに対して、常に先進の治療を行ってきた。
森俊一院長は「脊椎の疾患は高齢者特有の疾患と思われがちですが30代、40代の若い患者さんも少なくありません」と話す。同院では全体で年間約600例(※)の手術を実施。特に背骨が左右前後にずれる変性側弯症・後弯症などに行うXLIFという手術を得意としている。
「切開を背面から行う PLIF、 TLIFでは背中の神経を避ける必要がありました。XLIFでは体の側面から切開し脊椎にアプローチするため、患部に比較的容易に到達でき、出血も少なく、大きなインプラントを入れられるため、より安定した脊椎の固定が行えるなどのメリットがあります」
このXLIFの手術を行うには日本脊椎脊髄病学会の認可が必要。同学会認定の指導的立場の医師のみが執刀する
という規定がある。森院長はそのためにアメリカでトレーニングを行い、開院した2013年から2019年の6年間で約400件執刀し、全国でも有数の執刀件数を誇る。また、2019年よりXLIFと同様に側方からアプローチするOLIFの手術も開始、病状に応じてより適した手術を選択できるようになった。
さらに2021年2月より頚椎椎間板ヘルニアの患者を対象に行う、人工椎間板置換術も開始している。これまで主に前方除圧固定術で行われてきた手術は、首の可動性が犠牲になったり、固定する隣の椎間板に負担を与え新たな障害が発生する可能性があったが、可動性を持つ人工椎間板によりこれらの問題が解決されようとしているのは朗報だ。
副院長
服部 敏
はっとり・さとし/奈良県立医科大学医学部卒業、名古屋市立大学大学院(医学研究科)修了。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会指導医、日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医。
院長と服部敏副院長、若手の田之上崇医師と麻酔科の古賀格医師の四人体制で術前カンファレンスを行い、より良い方法を検討する。「患者さん各々の症状や生活環境、持病、自宅のサポート体制や要望なども勘案して多角的な検討を行い、精神的、身体的な負担を軽くするために丁寧に、安全で的確な手術を行うよう徹底しています」
患者は八王子市内からだけでなく、近隣の山梨県や神奈川県を中心に、遠方からも訪れている。
同クリニックが目指すのは、患者の痛みの本質を丁寧に聞き取り、痛みの原因がどこにあるのかを的確に診断して、患者の QOL(生活の質)が向上するように可能な限り動くことができる体に戻すことだ。
患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療を行い、今後も最善の治療を提供し、地域医療に貢献する方針だ。
頚椎前方固定術 | 40件 |
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頚椎後方固定術 | 9件 |
頚椎後方除圧術 | 54件 |
胸椎後方固定術 | 17件 |
経皮的椎体形成術(BKP) | 92件 |
腰椎前方後方同時固定術 XLIF OLIF 前方椎体置換術(X-core、T2等) |
139件 (80)件 (55)件 (4)件 |
腰椎後方固定術 | 107件 |
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腰椎後方除圧術 | 83件 |
ヘルニア摘出術 | 22件 |
その他 | 12件 |
手術総数 | 575件 |
医療法人社団 博豊会 八王子脊椎外科クリニック
〒192-0903
東京都八王子市万町173-1
TEL.042-655-5566
https://www.hachioji-spine.jp/
院長 森 俊一
診療科目 整形外科
交通
【京王バス】 JR八王子駅南口から万町1丁目下車。
【神奈中バス】 JR八王子駅南口・京王片倉駅入口から万町2丁目下車。