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i2.JP 2nd Anniversary Event

「i2.JP」2周年、広がり続けるネットワークの強みとは?

2022月12月22日 Sponsored by アストラゼネカ株式会社


「i2.JP」2周年、
広がり続ける
ネットワークの
強みとは?

〜2周年イベントレポート〜

イベントレポート 2

コラボレーションショーケース 2

患者が安心できる
健康・医療データ活用システムで
「デジタル医療社会」の
実現を目指す

埼玉医科大学 株式会社ラネックス

コラボレーションショーケース2

泉田 欣彦氏

泉田 欣彦

埼玉医科大学 医学部 教授
一般社団法人ライフコースデザイン 代表理事

ソウ・ブバカール氏

ソウ・ブバカール

株式会社ラネックス システムエンジニア
プロジェクトマネージャー

健康・医療情報をデジタルで患者と医療機関が共有することで、精密医療の実施、さらには、そのデータ解析によって新薬開発につなげる。埼玉医科大がシステム開発を手がける「ラネックス」(宮城県)と組んで目指すのは、必要とする全ての人に医療が届く「デジタル医療社会」の実現だ。

埼玉県は人口比当たりの医師数が少なく、例えば周産期医療などで、十分な診療を受けられない場合があるという課題があった。そこで埼玉医科大は、企業やスタートアップ、学術団体、医療機関などと共に「ライフコースデザインコンソーシアム」を2021年10月に設立。ICT(情報通信技術)やあらゆるものをインターネットでつなぐIoT技術を活用し、オンライン診療、遠隔医療を広域圏で行っている。

今回、ラネックスと組むことで、データの利活用に患者の意思を反映する仕組みを構築。「患者中心」を軸に据え、自分の健康データをどの医療機関に送るか、どの情報を提供するかなどを患者自身が決められるようにしたのが特筆すべき点だ。同時に、安全にデータの利活用ができるよう、国際基準に沿った標準化も行っている。デジタル化を進めることで、多忙な医師の「働き方改革」にも資することが期待され、全国のモデルとなることを目指している。

発表後の質疑応答で、このモデルを広めていく上での課題を聞かれた泉田氏は、「医療全体に波及する可能性が高いシステムであり、行政面でサポートがあればうれしい。ビジネス化だけでなく、データを医療側に提供する中で精密治療につなぐことが可能なので、その点での発展も重要だと考えている」と抱負を語った。ソウ氏は「私たちは患者さんが選択できるシステムを開発している。何のためのデータかがはっきりすれば、デジタルヘルスを適用するのも簡単だと思う」と日本の患者や医師がこのモデルを受け入れることへの期待を述べた。

コラボレーションショーケース 3

気象情報を(ぜん)(そく)症状の
予知に活用
異色の連携で取り組む
患者向けアプリ開発

一般財団法人
日本気象協会
株式会社
インテグリティ・ヘルスケア
アストラゼネカ株式会社

コラボレーションショーケース3

川瀬 善一郎氏

川瀬 善一郎

一般財団法人日本気象協会
主任技師

武藤 真祐氏

武藤 真祐

株式会社インテグリティ・ヘルスケア
代表取締役会長

大久保 悠理氏

大久保 悠理

アストラゼネカ株式会社
呼吸器・免疫事業本部
バイオロジクス ブランドマネジャー

喘息の発作には、ハウスダストや天候などの外的因子も関わっている場合があるとされる。アストラゼネカ、テクノロジーを活用した疾患管理システムを提供する「インテグリティ・ヘルスケア」(東京都)、日本気象協会という異色のコラボが取り組んでいるのは、「ぜん息チェッカー」という天気予報アプリだ。天候の影響を受けやすい人の場合、このアプリを使って日々の体調を記録することで、どんな気象条件で発作が出やすいのかを確かめることができる。避けることのできない外的因子を視覚化することで、予防策をとるなど患者自身の行動変容を促すことが狙いだ。

きっかけは、喘息の外的因子は診察室では特定できない悩みに対して、「患者自身が原因を考察し、主体的に医師に働きかける仕組みが作れないか」という大久保氏の思い。この思いに「『i2.JP』が手を差し伸べてくれた」のだという。

アプリという形で進めることにしたのは、世代を問わず使い慣れてきているため。性別、年齢を問わず関心が高い「天気予報」とひもづけることで、習慣化のハードルを下げることが狙いだ。患者の行動変容にとどまらず、病状記録から原因を考察し、治療について患者と医師が共に考えていけるようなツールを目指している。大久保氏は、「きちんと治療でコントロールされていれば、気象の変化で症状が悪化するようなことはないだろうが、治療継続のためにポジティブに活用してもらえるようにしたい」とアプリへの期待を話した。

発表後の質疑応答で、循環器の専門医でもある武藤氏は、患者がPHR(パーソナルヘルスレコード)を持ってきた時の医療者目線でのメリットと課題について、「多くの患者さんを診る医師にとって、一目で患者さんの状態が分かるというのは非常に重要です。一方で、自分のスマホを医師に見せることに抵抗感がある人も多いでしょう。PHRと電子カルテの連結など、日常の中でどれだけ患者さんの情報をシームレスに組み込めるかが課題です」と述べた。「ぜん息チェッカー」アプリは2023年初旬にリリースされる予定だ。

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